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プチ住民(゚ε゚)キニシナイ!!
421
:
戻り花火
◆pGG800glzo
:2008/08/11(月) 23:58:03
(93)
「・・・・・・証拠?」
アキラは訝るように問い返してきた。きっと彼には想像もつかないのだろう。
たった今自分の中に、一点の染みのように黒く生じた、下衆な企みなど。
一瞬だけヒカルは躊躇った。――今ならまだ引き返せる。
だが見えない破滅的な力に衝き動かされるように、どす黒い感情は勝手に言葉となって
舌の上を躍り出た。
「初日の夜にオレを突っぱねたのは、オレが嫌だったからじゃねェって証拠だよ。今ここで――」
そこで言葉を切り、傍らで眠りこけている社を見遣ってゴクリと唾を飲み込もうとしたが、
口内にはもう一滴の潤いも残っておらず、乾いた痛みだけを呑み下した。
「――今ここで、オレにヤらせろよ。そしたら、オマエのしたこと許してやる」
ヒカルの発する一語一語を注意深い顔つきで聞いていたアキラが、ぴくりと目を見開いた。
ひりつくような沈黙の後、整った唇から、やっとのことで反応の言葉が返ってきた。
「――・・・馬鹿な」
「何が馬鹿なんだよ?」
「そんな真似、出来るわけがない!この部屋には社もいるんだぞ?彼が目を覚ましたら・・・」
「酒飲んで、鼾かいて寝てんだ。ちょっとやそっとじゃ、起きねェよ」
「し、しかし――」
「さっきオマエ、オレの気が済むまで謝るって言ったじゃねーか。あれ、嘘かよ?
そう・・・もしオマエが今ここでオレの言う事聞いてくれるんだったら、全部許して・・・
――社にはオレとの『関係』、秘密にしといてやってもいいんだぜ?」
今度こそ、電撃に撃たれたようにアキラの全ての動きが止まった。
強張った黒い目の底にある感情は怒りなのか非難なのか、苦痛なのか軽蔑なのか懇願なのか――
こっちだってもう頭の中は滅茶苦茶で、何も分からない。
「塔矢」
低く叫んでヒカルはアキラの体を抱え込んだ。そのまま上衣の裾から手を滑り込ませ、
指に馴染みのある滑らかな膚を撫でさすりつつ、耳元で囁く。
「なぁ、いいだろ?・・・それで全部、何事もなかったみてェに上手くいくんだ」
いつもそうしているように、上方の小さな突起を指先でつまみ上げ優しく押し揉んでやると、
アキラの喉から快楽とも絶望ともつかない喘ぎが洩れた。
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