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プチ住民(゚ε゚)キニシナイ!!

405探偵妄想 ◆pGG800glzo:2007/09/02(日) 22:12:07
(111)
何秒かの沈黙の後、アキラはふぅと肩を落として緒方を見た。
「・・・・・・その手には乗りません。証拠を見せるべきはそちらでしょう?緒方さん」
「な・・・何だと・・・!?」
「あなたが凶器を持つ暴漢と闘ったというのは、あなたがそう主張しているに
過ぎません。証拠は何もない。ご自分の証言を信じて欲しければ、緒方さんこそ、
その証言を支える証拠を見せて下さい!」
「ぐぐぅうっ!!」
緒方が眉間に手を遣り、ずれた眼鏡を直す。
間髪入れずにアキラは続けた。
「それに、今緒方さんがおっしゃったことを言い換えると、こうなりますね。
犯人は二人いた。一人は厨房が荒らされた事件の犯人で、外からの侵入者ではない。
そしてもう一人は緒方さんが負傷した事件の犯人で、こちらは外からの侵入者だ、と」
「ま、まぁ。そういうことになるな」
「では、お尋ねします。その場合・・・・・・物置の高枝鋏とゴム手袋を持ち出したのは、
一体誰ということになりますか?」

虚を突かれて、緒方が言葉に詰まる。
「・・・・・・物置の?お、オレが知るか!第一、そんなことが重要なのか?」
「重要だと思うからお聞きしているんです。ちなみに、進藤。
今緒方さんが言ったことを前提にするとして、キミなら誰だと思う?」
「えっ、物置の道具を持ち出した奴のこと?う〜ん・・・そうだなぁ。
緒方先生の話だと犯人が二人もいるわけだから、そのどっちかじゃねェのかな」
「二人のうちの、どちらだい?」
「んーと。もし外部犯じゃねェとしたら、オレたちの中の誰かってことになるよな。
道具がなくなったと分かるまでの間に、オレたちが外に出た機会は一回だけだ。
緒方先生の悲鳴を聞きつけてみんなで玄関先に駆けつけた、あの時だけ。
だから、オレたちの誰かが犯人なら、なくなった道具はまだ建物の中にあるはずだ。
けど・・・この建物の中はさっき全部チェックした。オレたちが泊まってる部屋も全部、
クローゼットの中からベッドの下まで。ゴム手袋はともかく、
高枝鋏は2メートル近くもあるデカいのだろ?もしそんなのがあれば
見回ってる最中に誰かが気づいたと思うぜ」


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