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プチ住民(゚ε゚)キニシナイ!!

404探偵妄想 ◆pGG800glzo:2007/09/02(日) 22:10:31
(110)
管理人の男がゴクリと唾を呑み込む。
アキラは事もなげに言った。
「緒方さんが凶器を持つ暴漢と闘い、負傷したというあの事件です。
お屋敷の備品を常にきちんと手入れしておく管理人さんの習慣から考えて、
物置から消えた高枝鋏とゴム手袋は、何者かによって持ち出されたものと
見なさざるを得ません。では二つの道具を持ち出したのは誰だったのかと考えると、
一見最も怪しく思えるのは、緒方さんの証言に登場する暴漢です。
厨房の窓が割れて鍵が開けられ、食料が荒らされていた事件も、
そのような侵入者の存在を裏付けるように一見、見えます。しかし・・・」
「そんな人物が本当に存在したのかどうか疑わしい、というわけだ。
荒らされた食料は実際には量が減っていなかったし、
荒らした奴がもし本当に侵入者なら、あんなに派手に痕跡を残して
自分の存在をオレたちに気づかせるような真似をするはずがないからな」
「その通りです」

楊海が整理した言葉にアキラが頷くと、緒方が苦笑しながら肩を竦めた。
「フッ。まだまだ青いな・・・アキラくん。一方では侵入者の存在をアピールするように
厨房が荒らされ、一方では侵入者と格闘して怪我をしたという証言がある。
だが厨房が荒らされた件については、どうやらただの偽装らしい・・・
だからキミはもう一方の、オレの証言も嘘だと、こう言いたいわけだ。
しかし、それは二つの事件の犯人が同一人物だと仮定しての話だろう?
厨房を荒らした犯人とオレに怪我を負わせた犯人が別人だったとしたら・・・
キミの推理は一瞬にして崩れ去ってしまうんだぜ」
「・・・・・・」
「厨房を荒らした犯人は、なるほど侵入者ではなかったのかもしれん。
しかしオレは確かに外部からの侵入者と闘い、負傷したんだ。
それでもまだ、オレの証言を疑うなら・・・証拠を見せるべきだろう。
オレの言うことが狂言だという、その証拠をッ!!」
室内の全ての視線が、息詰まるような緊張をもってアキラの上に集まった。


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