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プチ住民(゚ε゚)キニシナイ!!

403探偵妄想 ◆pGG800glzo:2007/09/02(日) 22:09:17
(109)
「でもよ、塔矢。オレちょっと不思議なんだけど・・・犯人は物置に隠れたり、
箱の陰に隠れたりして、とにかく人目を避けてたんだよな?」
ヒカルが眉根を寄せて宙を見た。
「それなのに、縮めても2メートル近くになるようなデカい高枝鋏なんかを
持ち歩いたら、目立って仕方ねェぜ。伊角さんたちが来た時はたまたま側に
箱が積まれてたから隠れられたけど、いつもそう上手くいくとは限らねェ。
武器になる物が欲しいならあの物置にはもっと手頃な工具だって置いてあったし、
厨房には包丁だってあったのに。犯人は何でわざわざ、その高枝鋏を選んだんだ?」
「高枝鋏は高い所の木の枝を伐る道具だよ、進藤」
「そっ、それぐらい知ってらぁ!オレが知りたいのは、そんな物を犯人がどうして」
「だから――高い所の枝を伐る用事があったんだろう、犯人には。
今夜起こった事件の中で、『木』が関わる事件が何かなかったかい?進藤」
「あっ――」
「く・・・・・・首吊り幽霊の事件かッッッ!!」
テーブルの下で落ち着いていた社が、再び青い顔でテーブルクロスを掻き抱いた。

予想外の所で二つの現象が繋がり、他の面々も色めきたつ。
芹澤が切れ長の目を縦に見開いて問うた。
「木の上に謎の物体が現れた事件と、紛失した高枝鋏が関連していると言うのですか」
「はい。逆にそうでも考えなければ、進藤の言う通り、
何故そんな嵩張る道具を持ち出したのか説明がつきません。高枝鋏と一緒に、
用途別に吊るしてあったゴム手袋の一組がなくなっているとのことですが、
なくなったのは多分、表面に滑り止めがついているタイプの物じゃありませんか?
管理人さん」
「は、はい。用途によって、炊事などには薄手で滑らかな物を使うのですが、
掃除などには今塔矢様がおっしゃったようなタイプの物を使っておりました。
なくなったのは、表面に滑り止めがついた、厚手のゴム手袋です」
「ありがとうございます。そしてここからが重要なところですが――
高枝鋏の紛失にはもう一つ、関連を考えてみるべき事件があります」
「そ、それは・・・?」


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