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プチ住民(゚ε゚)キニシナイ!!

400探偵妄想 ◆pGG800glzo:2007/07/15(日) 21:32:02
(90)
「塔矢も他の人も、変に思ってるだろう?ペットボトルの飲み物を捨てたりして、
一体何の意味があるのかって。でも・・・オレがしたのは、捨てるだけじゃなかった。
塔矢、そのペットボトルを見てくれ。何か気づかないか?」
伊角に言われてアキラは首を傾げた。
「ボク、ペットボトルの飲み物は普段あまり飲まないし、特に気づくことは・・・
強いて言えば、中身を全部捨てずに一杯分だけ残してあるのはどうしてでしょうか」
「そう・・・そこだ」
伊角は消え入りそうな声で頷いた。
「オレは一杯分だけ、中身を残しておいた。どうしてか?
・・・そうすれば、確実に進藤一人にそれを飲ませられると思ったんだ。
進藤が夜にGGレモンを飲むことになった時、中身がたくさん残っていたら、
近くにいる塔矢や他の人もそれを飲むかもしれないだろう?でも残りが一人分なら・・・
それに中身を一杯分にまで減らしたのは、もう一つ理由があった」
「その理由というのは・・・?」
アキラの問いかけに、肺の中の空気全てを吐き出すように深呼吸をしてから、
伊角は答えた。
「・・・飲み物の量が多いと・・・薬の効果が薄まって、効かなくなるかもしれなかった。
だからオレは、ちょうどコップ一杯だけ飲み物を残して、その中に薬を、
一回の服用量だけ入れたんだ」

「クスリだってェ?」
倉田が声をあげ、他の者も目を丸くして動揺を走らせる。
社が我が身を庇うように両手で体を抱き締めて呟いた。
「と、東京は恐ろしい所やて聞いとったけど・・・まさか、毒薬・・・!」
「毒薬なワケねーだろ!!伊角さんがそんなこと、するもんか!!」
噛み付くように、和谷が社に言い返す。アキラが冷静な声で同意した。
「ああ、毒薬ではないだろう。伊角さんはさっき、『一回の服用量』と言った。
毒薬なら、一回も何も、一回服んだら後はないよ」
「う、確かに。でもほなら、このニイちゃんは何の薬を飲み物に混ぜよったんや?」
伊角は項垂れ、ポケットから布製の小さな袋を引っ張り出した。
「これの中身・・・です」


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