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プチ住民(゚ε゚)キニシナイ!!

396探偵妄想 ◆pGG800glzo:2007/07/04(水) 00:19:05
(86)
「――でも、伊角さんはそれを知っていましたね?管理人さんと伊角さんとボクの、
三人でお夜食の準備をしている時に」
アキラの問いに、管理人の男がはっと顔を上げる。
「あの時・・・管理人さんは『冷蔵庫のレモンジュース』としか言わなかったのに、
伊角さんははっきり『GGレモンにはもう手をつけないほうがいい』と言ったんです。
その時は別段不思議にも思いませんでしたが、もし、パーティー会場で
このジュースが人目につかないよう隠されていたのなら、
伊角さんはどうしてその名前まで知っていたんでしょう?」
「あ・・・・・・あの、それは。伊角様には今日一日、何度も私の仕事を
お手伝いいただきましたから。実を申しますとパーティーの後、
会場から引き揚げた飲み物を冷蔵庫に仕舞う時も伊角様が手伝って下さいまして。
その時『こんな飲み物もあったんですね』と話題に出ましたもので、
事情をお話ししたのです」
「その時、ペットボトルの中身の残量は?」
「異状なし・・・進藤様にお注ぎした時のままだったと思います」
「パーティーの後、この厨房の食料が酷く荒らされる事件が起こりましたね。
その時、冷蔵庫のペットボトルの中身を確認しましたか?」
「いえ、あの時は・・・床やテーブルの上の食料をチェックしただけですね。
その後に塔矢様やご主人様ともう一度、厨房の探索をしましたが、
その時は刃物や道具の類がなくなっていないかに気を取られていまして。
食料はもう荒らされているものという思い込みで、あまり細かく調べませんでした」
「そうですか」

となると・・・、と踵を返して、アキラがゆっくりと言った。
「厨房の食料が荒らされていた時には既に、このペットボトルの中身は
不自然に減っていた可能性がある、ということですね。そしてその時までに
厨房に出入りした人物は、管理人さんともう一人、そのお手伝いをしていた――」
呻き声のような叫びのような悲痛な声が、伊角の喉から洩れた。
「も・・・もう、やめてくれ!!わかった。わかったよ!・・・オレの口から全部話す」


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