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プチ住民(゚ε゚)キニシナイ!!

395探偵妄想 ◆pGG800glzo:2007/07/04(水) 00:18:03
(85)
アキラの脇から、ヒカルが冷蔵庫の中を覗き込む。
そこには薄黄色い液体がコップ一杯分ほど残った、2リットル入りの
ペットボトルがあった。
「あ、これって。オレのGGレモン」
伊角の肩が再び、今度は跳ね上がるように大きく竦んだ。
「これ、折角オレ用にキープしてもらってたのに、飲めなくなっちゃって。勿体ねェ」
「そう、これは乾杯の時キミの前で開封してもらって、
その後もキミ以外は誰も飲んでいないはずのものだ。・・・じゃあ聞くが、進藤。
キミはこんなに大量にこのジュースを飲んだのか?」
「へ?・・・・・・あっ、そういや。オレは乾杯の時しか飲んでねェのに随分減ってるぞ!
もう一杯分しか残ってないじゃねェか!ちょっと、倉田さん!!」

疑いの目を向けられて倉田が憤慨する。
「何だよ進藤、オレじゃねェぞー!第一そんなジュースがあったの、知らねェよ!」
喧嘩が始まりそうな気配を断ち切るように、アキラが二人の中に割って入った。
「あぁ待って下さい、二人とも。・・・順序立てて考えてみましょう。
パーティーの時、進藤は乾杯のために一杯だけこのジュースを注いでもらって、
残りは自分用に取っておいてくれるよう、管理人さんに頼んでいました。
管理人さんがそれを無視して、このジュースを他の人に出すとは考え難いです」
「勿論です! そのジュースは後で他の飲み物と一緒に厨房に持ち帰るまで、
どなたにもお出ししませんでした」
管理人の男がきっぱり告げると、アキラは「そうでしょう」と頷いて、訊いた。
「このジュースに目を留めて飲みたがったり、話題にした人はいましたか?」
男は即座に首を横に振った。
「いいえ。お客様にお出しできない物を無雑作に持ち運ぶわけには参りません。
ですからあのジュースは、他のお客様の目に触れないようナプキンをかけて、
脇に除けてありました。恐らく、あのジュースがあることにも気づかなかったお客様が
ほとんどではないかと思います」
男の言葉に、皆が頷いて賛同の意を示した。


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