したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

プチ住民(゚ε゚)キニシナイ!!

384探偵妄想 ◆pGG800glzo:2007/06/10(日) 19:36:17
(76)
「進藤。楊海さんを襲った犯人はオマエだったんだな!!」
永夏が厳しい声でヒカルを指差し、追及する。ヒカルが激しく首を振った。
「しっ、知らねェよ!!オレじゃねェって!」
「じゃあ、このメッセージは何なんだ。この――」
と、文字の一つ一つを指差して、永夏が声を荒げる。
「『4』『1』『C』・・・一見、最初の二つが数字で、最後の『C』だけが
アルファベットのようだが、これを最後まで書くと――」
懐からペンと手帳を取り出して書き付ける。
「・・・『0』!Cは数字の0を途中まで書いて力尽きたものだったんだ。
三文字を繋げれば、410――これはパーティーの前にしていた会話で、
オマエの苗字として読めるって話だったじゃないか!」
「そ、そうや。そうやった!オレらの苗字を数字に変換すると、
塔矢が108でオレが846。410は――進藤!!冗談半分の話やったけど、
あの時の会話は楊海さんも一緒に聞いとった。進藤、おまえ・・・まさか・・・・・・」

「だから違うって!オレは何にもしてねェよ!!」
「ああ。――ボクもキミが犯人ではないと思う、進藤」
猜疑に晒されていたヒカルを、アキラの静かな一声が救った。
「塔矢!」
「塔矢――ライバルだからって、そいつを庇うのか?この床のメッセージを見ろよ。
そいつ以外、犯人は考えられないじゃないか」
アキラは表情を変えずに頭を横に振った。
「違うんだよ、永夏。ボクもこれを初めて見た時、一瞬進藤を疑ってしまった。
でも――仮にあの時話していたのと同じ原理、つまり日本語の数字の読みを利用して
人名を表すという原理・・・で楊海さんがこの文字列を書いたのだとしても、
進藤以外にもこの文字列に当て嵌まる人物がいることに気づいたんだ。
――そしてその人物は、今夜ここでとても不自然な発言をしている・・・」
アキラの指が、彼がいつも勝負を決める一手を繰り出す時のように、
ゆっくりとしなやかに差し延べられた。
「楊海さんが厨房の扉を開いた時――中にいた人物は――あなたですね」


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板