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プチ住民(゚ε゚)キニシナイ!!
340
:
断点・5 </b><font color=#FF0000>(b71tdwpI)</font><b>
:2004/05/26(水) 00:47
「オレじゃ、ないんだ……ごめん、ごめん、塔矢、」
引き止めるように、縋りつくように、オレは塔矢の腕を掴む。
「最初に、おまえと打ったのは、最初も、それから二度目も、おまえと打ったのはオレじゃないんだ。
中学の囲碁大会で海王に勝ったのも、オレじゃないんだ。おまえが打ちたかったのはオレじゃないんだ。
でも、でもオレは、」
「キミじゃないって、どういう事だ……キミじゃなければ誰だって言うんだ……だって、」
「オレがおまえと打ちたかったんだ。だから、」
塔矢の腕を掴んだまま、でも、塔矢の顔を見る事ができなくて、
「だから、オレがおまえに追いつくまでは、打たないって。
佐為じゃなくてオレが、オレがちゃんとおまえと打てるようになるまで、それまでは打たないって、」
「…………sai?」
そうして塔矢はオレが漏らしてしまった言葉を聞き逃さない。すぐに正しい答えに辿り着く。
その素早さに、オレはまた思い知らされる。
塔矢の中の佐為は消えちゃいないんだってことに。
いつまでもいつまでも、塔矢はきっと心の中に佐為を持ち続けて、今でも待ち続けてるんだろうって事に。
「……sai?キミの中のもう一人のキミ?」
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