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プチ住民(゚ε゚)キニシナイ!!
316
:
卒業(9) </b><font color=#FF0000>(b71tdwpI)</font><b>
:2004/03/21(日) 20:52
どこかから重苦しい、陰鬱な響きが聞こえる。
けれどそれは耳に聞こえるものではなく、自らの内から聞こえてくるものなのかもしれない。
耳障りな音が煩い。何かが混ざり合い、掻き混ぜられているような粘着質な水音。濡れた何かが
ぶつかり合うような音。荒い息遣い。
バラバラに切り離された五感の一つが受け止める意味の無い音の群れから、意味のある音を、
響きを、メロディだけを選び出そうとする。
拾い集めた音を繋ごうと集中する意識は、けれど何かに邪魔されて、かすれて、途切れそうになる。
煩い。
何かが、誰かの声が邪魔をしている。
耳障りな声が、荒い息が、邪魔をして、あの音が耳に届かない。
誰だ。
誰が、あの美しい音を、繊細な響きを汚すような淫らな音を、声を、立て続けているのだ。誰が。
「あああああっ!!」
急に、耳を裂くような悲鳴が聞こえた。
同時に身体を引き裂かれるように、熱い何かが身体の芯に突き立てられるのを感じ、その熱さと、
痛みに、混沌とした闇に逃れていた意識は急激に覚醒する。
「あ、あ、あ、あああっ」
叫んでいるのは、これは、ボクなのか?
この悲鳴は、この苦痛は、ボクのものなのか?
叫び声が、ボクが拾おうとしている音楽を遠ざける。
何かを求めるように目を見開いても、目の前は歪んで、ぼやけて、よく、見えない。
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