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プチ住民(゚ε゚)キニシナイ!!

314卒業(7) </b><font color=#FF0000>(b71tdwpI)</font><b>:2004/03/20(土) 23:39
高熱に浮かされたような、焦点の定まらない頭で必死に考えを巡らせていた時、突然肩を強く掴まれて、
全身を緊張に強く強張らせた。
「どうした?塔矢。」
この、感覚は……
ボクは知っている。
身体の奥から湧き上がるこの熱を、知っている。
けれどそれはこんなふうに無理矢理引き出されるものではなく、
「なあ、塔矢。」
「おまえ、何のために囲碁部に入ったんだ?」
「葉瀬中の進藤。」
唐突に聞かされた名前に、ぶるっと体が震えた。
「あいつ、プロになったんだってな。」
葉瀬中の進藤。進藤ヒカル。もうすぐ――もうすぐ彼と対局できる。今度の大手合い。彼との初対局は――
「さぞかしご満足だろう。プロになりゃあ、思いっきり打てるもんな。」
対戦表に書かれていた「進藤ヒカル」の文字。
「あいつと戦うためだけに囲碁部に入ったんだろう?おまえにとって大事なのは葉瀬中の進藤との対局だけで、
他なんかどうでもよかったんだろう?おまえは、」
進藤ヒカル。その名を思い浮かべただけで、どくん、どくん、と、心臓の音が大きく響きだす。
湧き上がっていた熱がある一点に集中するのを感じる。
「塔矢っ!」
突然髪を掴まれて顔を上げさせられ、はっと息を飲む。
「おまえは、あいつのために、オレらを、海王囲碁部を利用したんだ。
利用するだけして、捨てたんだ。違うか?」
利用した…?何を?囲碁部を、利用、した?
そんな事は、考えていなかった。ただボクは彼と対戦したくて、
「でもな、オレだって、」


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