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プチ住民(゚ε゚)キニシナイ!!

303断点・4 (13) </b><font color=#FF0000>(b71tdwpI)</font><b>:2004/03/14(日) 21:39
「塔矢……」
肩に顔を埋めるようにして、オレは塔矢の名前を呼ぶ。
「塔矢…塔矢……塔矢、どうして?」
「放せ。キミになんか、わかるもんか。ボクを放せ。これ以上、」
「塔矢……塔矢、」
暴れる塔矢を宥めるようにぐっと腕に力をこめながら塔矢の名前を呼んだ。
何があっても、絶対に、今塔矢を放しちゃいけないと思った。
だから塔矢がどんなに暴れても、イヤだって言っても、手を緩めたりしなかった。
抱きしめてる塔矢の痛みが、オレにも伝わってくるみたいに、心臓が痛くて痛くて仕方がなかった。
塔矢が、何を怖がっているのか、何に傷ついているのかはわからない。
オレがしてることは塔矢の傷を抉ってるだけなのかもしれない。
いや、きっとそうなんだと思う。一体何があって、どうしてそうなのかはわからないけど、でも。
それでも。

「塔矢、」
何ていったらいいのかわからない。
何を伝えたいのかもわからない。
オレにはただ、塔矢の名前を呼ぶしかできない。
でも、どうか。
わかって。
オレが塔矢を好きだって事。
とっても大切に思ってるって事。
塔矢が何をしようと、何を言おうと、塔矢が塔矢である限りオレは塔矢を好きなんだって事。
それだけはずっと変わらないって事。
例えそれが塔矢の望む事ではないにしても。


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