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プチ住民(゚ε゚)キニシナイ!!

301断点・4 (11) </b><font color=#FF0000>(b71tdwpI)</font><b>:2004/03/14(日) 21:37
悲鳴みたいに塔矢が叫んだ。
「頼むから、消えてくれ。ボクの目の前から。でないと、ボクは、」
「塔矢、オレは、」
濡れた目がギラギラと光っている。殺意のこもった視線に、オレは怯みそうになる。
「キミは、ボクにキミを殺させたいのか?さっきのがただの脅しだとでも思っているのか?」
「そんな、違う、でも、」
「消えろ!消えてくれ!ボクは、ボクはキミを殺したくなんかないんだ。それなのに、」
「そんなにオレが嫌い…?殺したいほど?」
「違うッ!」
ばっと顔を上げて塔矢が叫ぶ。
今にも泣き出しそうな、涙で濡れた真っ黒な瞳に、ズキッと胸が痛む。
塔矢。
オレの方が泣きそうになりながら、塔矢の目をじっと見詰める。
すると、オレを見ていた視線が逃げるように逸らされた。
「ボクを、見るな…っ!」
腕を上げて顔を隠して、塔矢が叫ぶ。
「出て行け。ここから出て行け。消えろ。ボクの前から。消えてくれ。頼むから。」
「……何でだよっ!]
耐え切れずに、塔矢に向かって声をぶつけた。
「何でだよ!わかんねーよ!どうして、何がそんなに嫌なんだよ?わかんねーよ、オレ、」
両腕でオレから逃げるように顔を隠したまま、塔矢が首を振る。
「オレが、オレがおまえを好きだって言うのが、どうしてそんなにおまえを傷つけるんだよっ…!」
顔を隠してる腕を掴んで引き剥ぐ。
「どうしてなんだよ、塔矢…っ」
「触るなっ!」
オレの手を塔矢は振り解こうとしたけど、絶対に放さない、そう思って更に掴んだ手に力を入れた。
ギリ、と苛立ったように奥歯を噛んで、髪を振り乱して塔矢がオレを睨みつける。
「どうしてだって?そんなこと、ボクが聞きたい!」


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