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プチ住民(゚ε゚)キニシナイ!!
292
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断点・4(2) </b><font color=#FF0000>(b71tdwpI)</font><b>
:2004/03/01(月) 22:10
来る前に市河さんに電話して確かめた。
今日は塔矢はここにいる。
でもオレが来る事は言わないで、って頼んだ。
だってオレが来る事を知ったら、きっと塔矢は逃げてしまうから。
「喧嘩でもしたの?」
市河さんはそう聞いた。
うん。ちょっと。
オレはそう応えたけど、オレと塔矢の間にあった事は、あれは喧嘩っていうものなのか、よくわかんない。
でもきっと、こうでもしなけりゃオレは塔矢に会えない。
ここで毎日塔矢と打ってた事があったなんて、なんだか今じゃもう信じられない。
あの頃いつも、オレがここに来ると、塔矢はいつもの奥の席に座ってて、入った途端にオレを見付けて、
顔を輝かせてオレを見た。その顔があんまり嬉しそうで、眩しくて、だからオレは――でも、もうあんなふう
に塔矢がオレを見る事なんてきっと無いんだろう。
エレベーターを降りて、碁会所の入り口の前でちょっと立ち止まって深呼吸した。
なんだかすごく緊張してる。心臓がドキドキしてるのがわかる。
このドアの向こうに塔矢がいる。いるはずだ。
塔矢。
名前を思い浮かべただけで、胸がキュッと痛んだような気がした。
お願いだから、逃げないで。
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