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プチ住民(゚ε゚)キニシナイ!!

271月の船(13)  </b><font color=#FF0000>(.QypifAg)</font><b>:2003/12/09(火) 00:35
《呪詛人形》
このところ多忙で、しばらく光に会っていないので明は光と文を交わして
いた。
光の字はとても大きくて稚拙であるが、のびのびとしておおらかな印象を見る人にあたえる。
文の内容で都中を毎日駆けずり回っている元気な様子がうかがえた。

近頃、宮中では帝の周りに不穏な動きがあり、帝の住まれる清涼殿には
寝所に呪詛を書いた人形が見つかり、帝呪殺の噂がひそかに囁かれて
おり、明を先頭に陰陽師・僧侶・神祗官達が日々、帝の無事を祈り、
それぞれ祭壇・神殿を祭り祈祷していた。
陰陽師は主に穢れに触れる事を生業としているので、『呪い』については
『かける・解く・防ぐ』などの分野に精通している。
陰陽師として生きる以上、敵からの攻撃で呪われる立場であるのは避けられなく、
常日頃『呪い』を防ぐ術を鍛えている。
己の身を守る事が出来ない時・・・それは死を意味する。

明達、陰陽師が『呪い』を仕掛けた術者に対して行うこと──それは『呪い返し』である。
『呪い返し』とは、かけられた『呪い』を施した相手に全て跳ね返す事を指す。
祈祷開始して数日後、帝にやや生気が戻ってきた。
だが明は素直に満足しなく、別の思案に耽るのが多くなった。
祈祷をする陰陽師達の中で明と数人の者だけある事に気を留めた。


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