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プチ住民(゚ε゚)キニシナイ!!

239tomorros(16) </b><font color=#FF0000>(b71tdwpI)</font><b>:2003/10/10(金) 01:35
気付いた時にはもうボクの中に彼はいなくて、その彼はボクの横で安らかな寝息を立てていた。
抱え込むようにボクの身体に回されていた腕が嬉しいと思った。
このまま彼に寄り添ったまま眠ってしまいたいという誘惑に逆らうのはひどく難儀なことだった。
でも、彼がボクの中に放っていったものを何とかしなければいけないだろうと思って、きっとそのまま
放置しておいたらひどい目に合いそうな気がして、気力を振り絞って必死で身体を起こす。

トイレに行って、それから風呂場に行って身体を洗った。
さめたぬるい湯で全身を洗う。全てを洗い流してしまうのがなんだか悲しいような気がして、一瞬手が
止まってしまったのだけれど、中途半端なのはそれ以上に気持ちが悪くて、結局は全身を全て洗い
清めた。
そうしてしまったら、なんだか何もかもが無くなってしまったような気がして、急に肌寒さを感じてぶるり
と身を震わせた。
さっきまではあんなに熱かったのに。
ボクの内側も外側も、全部彼の熱さで満たされて燃え尽きてしまいそうに感じていたのに。
冷め切ってしまった湯を全身にざばりと浴びせ掛けて浴室を出て、身体を拭く。
そして、脱衣籠に置いておいた浴衣に袖を通して、あ、とボクは声を上げてしまった。
無意識に、ただそこにあったものを羽織ってきただけだったのに。
進藤が着ていた浴衣には進藤の体温と匂いが残ってるような気がして、ボクは思わずしゃがみ込んで
しまった。


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