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プチ住民(゚ε゚)キニシナイ!!

209白河夜船(4)</b><font color=#FF0000>(.QypifAg)</font><b>:2003/09/05(金) 03:54
ムクれて黙々と食べているヒカルにアキラは軽い溜息をつく。
―――進藤は思ったことが顔に出やすいタイプだから、何を考えているのか大抵
検討がつく。そこが可愛いと思えばそうだけど。

やがて夕食が終えた二人は、あるホテルの一室に入った。
「なんか最近、メシ食った後ホテル行くのがパターンになってるな」
ベッドに腰を下ろし、スーツの上着を脱ぐアキラを横目で見ながら、自分の
靴下を脱ぎ始めた。
視界の片隅で上着をハンガーに掛けているアキラが動かなくなり、ヒカルは
靴下を脱ぐ手を止めて、改めてアキラの方へ目を向ける。
アキラはスーツの上着をハンガーに掛け、その前で何か考え込んでいる。
しばらくその様子を見ていたヒカルは、思わずアキラに話しかけた。
「塔矢、また身長が伸びて今のスーツが体に合わなくなったら、オレが新しい
やつ買ってやるよ」
そのヒカルの言葉にアキラは心底驚いたらしく、目を見開く。
「キミはボクの考えていることが何故分かったのか?」
「そりゃ分かるよ、オマエのことだからな」
ニコッと自然に笑うヒカルにアキラは苦笑いする。

―――まったく、何で進藤はボクの心の中が手に取るように分かるのだろうか?
この世で一番大切な人間は勿論進藤だけど、一番厄介なのも進藤なのは
まず間違いない。

「塔矢?」
一向に動こうとしないアキラに痺れをきらし、ヒカルはアキラを背から抱き
しめた。
「今シャワー浴びてくるから、待っていて」
アキラはヒカルに軽くキスをして身を翻し、バスルームの中へ姿を消した。


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