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プチ住民(゚ε゚)キニシナイ!!

206 白河夜船(1) </b><font color=#FF0000>(.QypifAg)</font><b>:2003/09/05(金) 03:48
―――北斗杯に着ていたスーツは、かなり前から着込んでいる。
もう一着欲しいなあ。仕方ない、デパートに行って購入してくるか。

アキラは早々と手合いを終えて棋院を後にした。
同じくヒカルもアキラと変わらないぐらいの早さで、手合いを終了していた。
「塔矢、これからどうするか?」
「ボクは用事があるから帰るよ」
「ふーん、何の用事だって聞いたら駄目か?」
ヒカルは人懐っこい笑顔をアキラに向けた。
そんなヒカルの笑顔を見てアキラは思わず顔がほころぶ。
「まったくキミには、かなわないなあ。別にたいした用事じゃないんだ。
デパートで新しいスーツを買おうと思って」
「なあ、オレも一緒に行ってもいいだろう?」
「ああ、いいよ」

二人は地下鉄に行き、駅を乗り継いであるデパートに着いた。
アキラはブランドがそろっている階へ行き、迷いもしないでその中の一つの
店に入った。ヒカルも続けてアキラの後について行く。
「いらっしゃいませ塔矢様、今日は何をお求めですか?」
アキラを一目見て店員は、即座にアキラの苗字を言い頭を下げる。
店員の態度からアキラは、ここのブランド店のお得意様だという事がヒカルに
も瞬時に分かった。
アキラは店員が持ってくる数点のスーツを手に取り、少し困惑した表情を見せ
た。
「進藤、このグレーのスーツと、モスグリーンのスーツ、それにベージュの
スーツのどれがいいと思う?」と、アキラはヒカルに尋ねた。
「えー、オレそういうの決めるのって苦手だよ。オマエ顔いいんだから
何着ても似合うんじゃねえのか」


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