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プチ住民(゚ε゚)キニシナイ!!

194Shangri-La 番外:2003/09/04(木) 23:16
(1)
「よう、元気そうじゃないか?」
降りてきた嘲笑交じりの声に、アキラは棋譜並べの手を止めず、答えた。
「ええ、お蔭様で」
向かいの椅子に緒方が座り、市河がコーヒーと灰皿を運んだ。
「彼女とはその後うまくいってるのか?」
「えー!?アキラくん、彼女出来たの???」
市河が大声で繰り返したおかげで、アキラは碁会所中の注目を浴びる羽目になった。
「………違いますよ…、緒方さんってば、からかってるんですよ、ボクのこと。
ね、緒方さん?」
緒方に向けられたアキラの眼光があまりに鋭い。有無を言わさぬ視線に強要され、
緒方はうっすらと苦笑いで市河を見遣った。
「なぁんだ!そうなの!びっくりしたわぁ〜!
んもう、脅かさないで下さいよ、緒方先生!」
と、碁会所のドアが開き、客が一人、入ってきた。市河は嬉しそうにその場を離れた。
緒方さんの使う隠語は、ありがたいようでありがたくないような、……複雑だ。


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