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プチ住民(゚ε゚)キニシナイ!!

158二人の未来</b><font color=#FF0000>(F8h.WANA)</font><b>:2003/07/15(火) 00:49

店を出て、「駅までの近道だ、こっちの通りを抜けようぜ」と庄司が裏通りへと入っていく。
岡は落ち着かない様子で、辺りを見回しながら、そわそわとしている。
「何か、この辺ってアレだよな…」
うさんくさげなスナックや、ナニを売っているのか分からない怪しげな店、ラブホテルなどが建ち並んでいる。
こんな時間に子供達が通るような場所ではないのだ。
「ここを抜けるとすぐなんだから、早く行こうぜ」
庄司と岡は足早に歩いていたが、前を進んでいた庄司がいきなり立ち止まった。
「わっ」
岡が庄司にぶつかりそうになって、声をあげた。
「な、なんだよ。急に止まって…」
「しっ。おい、あれ見ろよ」
庄司の見ているほうに、視線を向ける岡。
彼らが見ているものは――つい数時間前まで対局していた、話題の二人−進藤ヒカルと塔矢アキラの姿だった。少し離れたところにいる彼らは何か言い争いをしているようで、腕を掴もうとした進藤の手を振り解く塔矢。
一方的に塔矢が怒っているような感じで、進藤をにらみつけている。
「あの二人…今日の対局のことでケンカしてんのかな?」
「…う、うん…?」
しかし、何となく何となくだが、それとは違うような雰囲気が。
おかしい。まるで、痴話喧嘩を見せられているような気分になってくるのだ。
庄司と岡は黙って事の成り行きを見守っていたが、いきなり進藤のほうが行動に出た。
塔矢の両肩を掴んで、自分の方へ引き寄せると――。
岡達の位置からは、進藤の背中しか見えなかった。塔矢の姿はちょうど進藤に重なり合うように隠れている。
だが、ナニかしているのは分かった。たぶん至近距離でなくては出来ないようなことを。


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