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プチ住民(゚ε゚)キニシナイ!!

133Shangri-La:2003/06/10(火) 00:56
(49)
ヒカルの口づけを頬に受けながら、アキラは初めて泣いたことに気づき、
また、帰るつもりが眠ってしまった自分を、かつてない程に呪った。
何を言われても躱しきる自信は、まだない。
「塔矢、どうしちゃったの?オマエ、おかしいよ」
その言葉には棘もいらだちもなかったが、余裕のないアキラはそれに気づかなかった。
―――来た………!
構えてはいたけれど、体中の血が一瞬で沸騰したような気がする。
この後、何を言うだろうか?昨日のボクに何を思っただろうか?
平静を装ってみても、これだけ身体が密着していれば
動揺していることなんか、あっさりバレてしまうだろう。
それでも努めて平静を装い、なにが、と聞き返した。
一方ヒカルは、何がおかしいのか聞かれても、答えようが無い。
全体的におかしかったんだもんなー…。
「だって、えーと、ほら、今だって、なんでそんなとこで寝てんだよ?
ベッドで寝ればいいじゃん。しかも一人で服まで着ちゃってさぁ…」
(なんだ、そんなことか。そんなのボクだって知りたいよ…大失敗だ)
「え?あ、そうだね、そういえば、なんでだろ…?」
「それに昨日だって、一緒に風呂入るって言ったり、襲ってきたり、
えーと、あと、んーと……」
アキラが淫乱すぎて驚いた、とヒカルは思ったが、口にすることは憚られた。
「襲った?襲うって…ボクが?キミを?」
「そうだよ。オマエ、覚えてないの?」
「確かに、キミとしたけど…ボクが、ボクから……?
ちょっと待って、頭の中、整理するから…」
「いっ、いいよ!覚えてないんなら、いいから、忘れてろよ」
ヒカルの言葉に構わず、アキラは慌てて記憶を辿る。
昨日の夕方からの記憶は、ヒカルを寝かしつけて、
それでもヒカルが夜半に起きてしまっていたところで途切れ
あとはただ激しく交わっていた事と、ヒカルに拒絶され後悔した記憶。


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