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魔境避難所
394
:
イゴレン</b><font color=#FF0000>(5myocL4k)</font><b>
:2002/10/22(火) 05:30
<五>
実は年齢不詳な篠田という男、院生師範を努める傍ら、極秘プロジェクト“KSI”の
メンバーとしてイゴレンジャーを支えていた。
“KSI”の中枢・日本棋院総司令部は秘密の地下組織である為、運営メンバーは総司令
部との関わりを周囲に伏せる事が就業規則として定められているのだが、篠田は伊角の
新入段免状授与式の後、ヒカル達に院生師範ではないもう一つの身分を明かしていた。
主な仕事は指令の伝達。総司令部とイゴレンジャー間で“報・連・相”が何のトラブルも
なくここまでスムーズに実行できているのも、篠田の配慮と遊び心たっぷりのサプライズ
カードのおかげだといえよう。
そもそもヒカル達は、イゴレンジャーになる前も、イゴレンジャーになってからも、
自分達を統括する組織について誰からも何一つ知らされることはなかった。
彼らはひとたび召集がかかればいかなる場所にでも駆けつけ、一度も顔を見たことのない
総司令部からの指示通りに緊急出動するのが常だ。手強い敵と死闘を繰り広げた挙句、
見事勝利の旗を掲げ、棋院へ戻る頃には五人とも疲労困憊。総司令と名乗る謎のおっさんから
届く労いの言葉もロクに耳に入らず、解散後まっすぐ家に帰って死んだように爆睡する。
毎回それの繰り返しだ。
高校生である奈瀬は、本来ならば戦闘の翌日であろうとも学校に登校しなければならないの
だが、イゴレンジャーは院生手合いと同様の活動と見なされる為、棋院から特別に休み─即ち
学校側に欠席届を提出しても良いという許可が与えられている。
しかし、すでにプロ棋士である他の四人はそうはいかない。どんなに疲れていても、翌日
手合いや指導碁などの予定が入っていればサボるわけにもいかず、すぐに頭を切り替えて、
棋士としての任務を全うしなければならない。棋戦が増えれば勉強する時間も足りなくなってくる。
総司令部のメンバーが誰なのか興味はあるが、調べる時間も余裕もないので、とりあえず
保留扱いにしておいたら、あっという間に半年が経過してしまった。
奈瀬の仕入れてきた情報によると、総司令部は月イチで覆面座談会を開き、イニシャル
トークで棋士仲間の秘密を暴露しあっているとか、棋院の屋上で夜な夜な黒魔術を行い、
ライバルの棋力を吸い取る研究をしているだとか、とにかく信じがたい内容のものばかり
なので、噂の真偽を篠田師範に訊ねたところ、
『総司令部は変わり者の集まりだからね』
と遠まわしに肯定されてしまった。
本能が袖を引いたか、勘が訴えたか。
篠田の微苦笑を目撃した途端、五人は何故か深入りするのは危険だと察知し、以後一切
総司令部の話題に触れようとはしなかった。
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