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魔境避難所

1671泥中の蓮・番外─強奪─ ◆lRIlmLogGo:2016/09/20(火) 10:30:53
ヒカルの本能は、燃え盛る体の奥は、餓えを訴えてやまない。まだまだ肉棒を食べたい、空っぽの腸
壁はそればかり主張して虚しくうねっている。
アキラの口腔に、またも陰茎がねっとりと押し包まれる感覚。ヒカルは思わず抗議の声をあげた。
「やめ……ッ!もうイヤだ!」
四度目の口淫。パターンからすれば、これで行為は終わりなのだが。
プレゼントとやらをまだ貰っていないので、続きがあるはず。
丹念にねぶり回されたとて、すぐ元気になるほど若くもないし。ナカ達きしたてのオーガズムが全身
を支配している。今度はどれだけ長い時間、感じるばかりで達けない状態に曝されるのか。
「しっかりしてくれ。これじゃ予定倒れだ」
おまえの予定なんか知るかよ。
「やっぱり挿れるんじゃなかった」
だから知らないって。
股間に顔を埋めていたアキラが、口を離して上体を起こした。
「まだ心許ない感じだけど……これ以上はキミが辛そうだからね」
「オイ、まさか……待て、おまえナマ、でっ」
ヒカルに跨ったアキラが、息を吐きながら、頑張って勃たせたヒカルのモノを我が身に納めようとし
ている。俯瞰で見上げるその姿は迫力だ。
下は脱いでいるが、生成色のポロシャツは着たまま。その上半身に纏わりつく、豊かな長い髪。
情欲に濡れ、半眼に伏せられた黒い瞳。かるく開いた、形のいい唇。
ヒカルの胴体を挟み込んで逃がさない、剥き出しの長い脚。
癖の少ない毛質をした茂みから、ヒカルの後ろをまだ欲して屹立している美味そうなモノが誘う。
これをまた挿れて欲しい。挿れて欲しくて堪らない。
つい、うっとり見蕩れそうになる。そんな場合ではないのに。
「中折れなんて、ん、ダメ、だからね?く、ちゃんと満足させて?」
アキラは無茶を云う。ヒカルにあれだけ消耗を強いながら、後ろでの経験値が少ない自分を達かせろ
なんて。
予定予定と煩いはずだ。しっかり解されて、ローションも仕込み済み。
しれっとした顔しながら、いつ用意したんだ。
「毎度キミがやってることだよ、っく、ボクに乗って勝手に腰振って、勝手に、っ、イクの、はっ」
そんな毎回やってるもんか。おまえが乗り気じゃない時だけだ。
毒づいたところで、アキラが中断してくれるわけもなく。
「出して進藤、ナカに、はや、くッ」
お株を奪われた感じがして癪に障る。
さほど気持ちよくなさそうなくせに。そんなんならオレに譲れよ。ビンビンのソレ、食わせろよ。
イキまくって、イかせまくってやるから。プレゼントならそっちがよかった。
おまえだってそうだろ?
「塔矢、指、っ、指いれて、っ、もう前だけじゃイけない……だから、ァ」
「甘える、な、出せよ、ホラ、さあ!」
「あッ、あ、あァん!イけない、くるしい、イかせてェ、ッ!」


「……なんのイミがあったんだ」
結局、四回目も搾り取られた。贈られたよりも盗まれた感が凄まじい。
三度アキラは飲んで、最後は後ろで直接受け止めた。
「ぜんっぜん、プレゼントなんかじゃなかったじゃん」
「プレゼントさ、ボクから」
「わからん」
リビングでの事後。寝室のベッドに倒れ込んでぐったりしたヒカルを尻目に、アキラは纏めた荷物の
確認をしていた。ふたり分。
「明日の新幹線のチケット、うん、よし」
「乗る時間ズラしてんだから、オレの分のチェックはいらねーよ。最悪、忘れても自由席買えばいい
んだし。沼津なんてすぐそこだろ、ドライブ圏内だ」
「ならキミだけ車で行けば?高速乗ったら三島で在来線に乗り換えるより早いか?知らないけど」
「だから。なにがどう、プレゼントだったんだよ」
「布告さ」
「はい?」
「予告状、のほうがいいかな。これから、キミの持ってるものを全部いただくって」
長年ひとつ屋根の下で暮らしても、たまにアキラの思考回路が理解不能になる。
それは常ならば直情径行ゆえと相場が決まっていたのだが、今回は輪をかけて不可解だ。


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