したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

魔境避難所

1670泥中の蓮・番外─強奪─ ◆lRIlmLogGo:2016/09/20(火) 10:26:24
達きっぱなしは数えきれないほど経験済みでも、これは初めて味わう生殺しだ。
「はやくいかせてよぉ……っ!」
三度目の到達まで、どれほどの時間を要しただろう。実際よりも、体感の方が長かったに違いない。
終わらないかと思った。
やっと陰茎を解放してくれたアキラが、体をずり上がらせてヒカルの額に手を当てる。
「熱出てる……予想より弱かったなァ。尿道いじめるのは別として、もっと鈍いと思ってたけど」
「っなんだよそれ……なんなんだよ……、っ、う」
アキラはやけに嬉しそうなニヤつきを口元に浮かべながら、ヒカルの汗に濡れた鼻の頭にキスを落と
した。。
「囲碁界史上初の七冠棋士が汚い顔して泣くなよ。でも、責め甲斐ありそうなとこがまだあったのは
収穫だ」
「バカッ!死ね!」
「ホラ、欲しいんだろ?ここに」
アキラの右の中指が、今度こそ欲しかった場所まで押し込まれる。
それだけで、馴染んだ絶頂感が訪れる。全身がびくりと跳ね、くん、と頭が自然に反らされる。
「あはァ────!」
「まだ浅いよ?キミの大好きな奥じゃないよ?なのに、たった指一本、挿れただけでメスイキしちゃ
ったんだ」
「ん、あ、ぁあ、はぁ……」
「凄いね、ナカの感度と締まり。ちょっとこれからは、前戯に毎回アレ取り入れようか」
「ヤダっ、……あんなん……ダメ」
脳味噌が使い物にならなくなりかねない。そうなればアキラだって困るだろうに。
「ギブアップするの?残念だな、ささやかに乾杯して軽く呑んだだけなのに、メインのプレゼント受
け取りを拒否されるなんて」
軽く呑んだだけ?あれが?嘘吐くな。ヤリサーのコンパ中にターゲットへのイッキ強要レベルだぞ。
「挿れて欲しい?」
「……ほしい」
自分はどんな表情でアキラにおねだりしているのだろう。きっと、情欲でだらしなく緩んだ顔だ。
ずどん、と一撃が来て、ほんの刹那、意識が飛んだ。凄い。ああ、凄い。待ちかね過ぎて息が止まる。
「まずいな……進藤?起きて?これ、ホント、想定外だ」
なにか云ってる。けれど、理解できない。
「ちょっと乱暴だったけど、挿れただけだよ?もうイキっぱなしなのか?」
知らない。どうでもいい。
「降りてきてるよ、キミの一番イイ場所。そうそうないのに。でも反応が違う……なんていうか」
だからどうでもいい。激しく揺さぶって。もっと。もっと。激しくして。
「ぅ、コリコリだ……あ、ぁ、ダメ、そんな……当てないで、吸わないで、すぐイッちゃう」
イッてよ。出して。何度も。奥の奥で。あああ。
「あッ……!」
耳に届いた喘ぎは自分ではなくアキラが漏らしたもの。
「……あぶ、ない……挿れるまで、ガマンしてた、から、腰砕けに、っ、されそう、だった……」
こっちの腰はもうとっくにグニャグニャだ。プレゼントとやらはこれか?
「と、いうか……挿れる予定は、なかった、て、いうか……」
あれ?じゃあ違うのか?ヒカルもわけがわからなくなっている。
「あーあ、キミの奥でイかされちゃった。そんなつもりでは」
なんだって?
じゃあプレゼントとは一体、と快楽に霞む思考でヒカルが訝しむのは当然だった。
「でもナカに出してはいないからね。それをやったらブチ壊しだ」
ゴム付きでの行為はデフォルト。最近は、中出しまでするのは滅多にない。タイトル戦のカードが互
いと互い、その状態がここ何年も続いているからだ。アキラの怠慢やヒカルの欲求で対局に影響を及
ぼすのは甚だまずい。いや、まずくない対局など一局たりとて無いのだが、一局打つのにひとりの持
ち時間が八時間、ふたり合わせて十六時間、二日がかりの長丁場となる三大棋戦は特にまずい。
ヒカルが大好きな中出しは、いい条件が揃わなければ出来ないプレイになっていた。
が。アキラの主張はそこと違う、というのは快楽に鈍った判断力でもどうにか気付けた。
「……さて」
「ンッ!」
ずる、と抜ける感覚にヒカルが呻く。もう終わりなのか。次は何をする気なのか。
明日には沼津へ発たねばならないのだ。正直後ろで食い足りないが、あまり負担のかかる行為も遠慮
したい。建前では。あくまで、建前では。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板