したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

魔境避難所

1047</b><font color=#FF0000>(TfjwVpA2)</font><b>:2003/08/27(水) 21:03

 「それでね…緒方さん、進藤が……」

 興奮の冷めやらぬ口調で、アキラは熱っぽく語る。互いを熱く貪りあったばかりのアキラの目には、
まだ欲情の色が濃い。目を潤ませ、頬を上気させたままの彼の口から紡がれる言葉は、
ヒカルのことばかりだ。
 最近は、何時もそうだ。アキラの口からヒカルのことが語られない日はない。セックスをした後は、
特に饒舌になるようだった。

 緒方は軽くガウンを羽織ると、ベッドを降り、キッチンへと向かった。片手に缶ビール、
もう片方の手にはミネラルウォーターのビンを持って寝室に戻ると、アキラが少し拗ねた様子で
待っていた。話の途中で、出て行ったのが気に入らなかったらしい。
 無言で、ビンを差し出すと、自分の喉が渇いていることに、今まで気が付いていなかったかのように、
アキラはそれを一気に呷った。「ふー」と、小さく息を吐きながら、手の甲で口を拭う。その
仕草が妙に艶めいて見えた。そのまま視線を落とすと、白い胸や腹に無数の紅い痣が浮かんで
いるのが目に入った。緒方は思わず視線を逸らした。そのまま見ていたら、せっかく鎮まった
欲望がまた、頭を擡げそうな気がした。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板