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プチ避難所

380ユーワク・おまけ</b><font color=#FF0000>(b71tdwpI)</font><b>:2003/03/22(土) 03:43
(3-56)の後。

芦原がふらふらとトイレに立った隙に、緒方がぼつりとこぼした。
「それにしても、随分と冷たい言い方じゃないか、え?アキラ?」
「?」
「…あなたとの事は完全に終わったんだからいいんですよ、とはね。」
「でも…だって、本当の事でしょう?」
「…まあな。」
「終わってるからこそ、こうやって一緒に飲んだりできるんじゃないですか。」
アキラは、すい、と手を伸ばすと、緒方の眼鏡を外して顔を覗き込んだ。
唐突なアキラの動作に緒方がびっくりしてアキラを見上げると、そのまま顔が近づいてきて軽く唇に
触れ、そして離れていった。
呆然としたまま緒方の目が宙を彷徨い、それからキラキラと輝いているアキラの黒い瞳をとらえた。
「…触っていいのは進藤だけじゃなかったのか…」
「ボクから触る分にはいいんです。」
澄ました顔でアキラが答えた。
「こ…のヤロウ…」
忌々しげにアキラを見上げて言うと、
「今でもボクを好き?」
にっこりと微笑んでアキラが訊いた。
「…のクソガキが、」
「ねえ、答えてよ。」
「………愛してるよ、今でも。」
緒方は、ふん、と顔を背けながら眼鏡をかけなおし、ぶっきらぼうに答えた。
「ありがとう。」
「…っ!おまえは…、」
「んん〜?な〜んか、雰囲気がヘンだぞぉ〜アヤシイぞぉ〜」


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