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プチ避難所
1352
:
CC
◆RA.QypifAg
:2014/06/28(土) 17:53:14
盤上の月4〜最終章〜(27)
「でも塔矢君、一度思い込んだらそのまま突っ走る人っぽいから、本当にしつこそうよ。ヒカルはそのとこ
ろ覚悟しているの?」
「うん、アイツのしつこさはスッポンに値する。オレはそのこと誰よりも知っている」
「えっ、スッポンってどんな例えよヒカルったら」
「そんでもって、すんごい短気だしな。すぐムキになってオレに歯向かってくるぞアイツは」
「そんな人なの塔矢君って? 今日話した限りでは穏やかそうに見えたけど……」
「アイツは猫かぶって外面いいヤツなんだよっ。みんなアイツの笑顔に騙されている。だけどオレは騙され
ないぞっ!」
「本当にそんな性格なの塔矢君って。ヒカルの勝手な色眼鏡で見ているんじゃないの?」
「いや、本当にそういうヤツなんだよアイツはっ!」
アキラのことを嬉しそうに嬉々と話すヒカルを見て、やっぱりヒカルは元気で笑っているのが一番だなあと、
あかりは思う。その笑顔を自分は作ってあげることは出来なかったけど、きっとアキラならヒカルを癒して
あげられる。あかりはそう信じた。
「じゃあなっ、あかり」
「じゃあね、ヒカル」
ヒカルは元気に走って帰っていく。あかりはヒカルの姿が見えなくなっても、しばらくそこから動くことは
なかった。知らないうちにまた両目からは涙が溢れている。今日はいったい何回泣けばいいのか。
泣いて良い日かも知れない。眼一杯今日は涙を流そう。泣いて、泣いて、涙が枯れ果てるまで泣いて……、
そしてまた明日を頑張ろう………。
立ちつくしながら一言、…………さようなら………とあかりは小さく呟いた。
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