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プチ避難所
1350
:
CC
◆RA.QypifAg
:2014/06/28(土) 17:52:02
盤上の月4〜最終章〜(25)
「ヒカル……、ヒカルはきっと分かっているから私が言うことじゃないけれど、大切なものがあったら大事
にしないとね。それがいつまでもあるものとは限らないのだから。」
「…………」
ヒカルの脳裏に、一瞬佐為の姿が色鮮やかに浮かぶ。永遠は存在しない。そのことをヒカルは誰よりも骨身
に染みて知っている。
「塔矢君だけじゃなくて、私もヒカルが笑う顔……好きなのよ。いつまでも私の好きなヒカルでいて欲しい
の。お茶、ごちそうさま」
あかりはイスから立ち上がり、玄関へと向かう。
「……もう帰るのか、もう少しゆっくりしていっても……」
「私これでも結構忙しいのよ。結婚式の準備とかでスケジュールがハードなんだから。ヒカル、私の結婚式
は手合いにぶつからなければ出席してくれると嬉しいけれど」
「ああ、絶対出席するよ。早めに結婚式の日取り教えてくれよ。オレもスケジュール調整するから。あと、
家まで送るよ」
「ありがとう、じゃあお願いしようかな」
ヒカルとあかりは慣れ親しんだ道を二人並んでゆっくり歩いた。幼い頃は手を繋ぎあって歩いた道。あかり
はヒカルの左手を握った。ヒカルは驚いてあかりの顔を見る。
「今日だけ、いいでしょ」
優しくヒカルは笑い、いいよっと言う。
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