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プチ避難所

1325CC ◆RA.QypifAg:2014/06/28(土) 17:11:41
盤上の月3(14)

盤上の月・3(ラストの部分)


アキラは思う。人は幸運は選べなくても、幸福は自らの力で掴むことが出来るのだと。
アキラとヒカルは今だけを執着する刹那的な生き方ではなく、未来へ向かって生きることを選んだ。
碁を打ち続けることは、ヒカルと共に生きることへと繋がる。
男や女などの性別や世間の規律などの、現世のあらゆる制約から解き放たれた唯一の場所。
ヒカルという一人の人間の魂に、アキラの魂が寄り添い深く触れ合える唯一の方法。
それが苦悩の果てにアキラが導き出した一つの光明であり、一途で不器用なアキラの愛し方だった。


アキラは碁を打つ。
この世に自分の存在意義を見出すために。生という行為に、ただひたすらに没頭するために。

アキラは碁を打ち続ける。
ヒカルと共に同じ刻を歩み続けるために。碁神の領域に辿りつくために。 

アキラは碁を打ち進む。

修羅の如く命を燃やし尽くし、魂を納める生き身がこの世から朽ち果てゆくその最後の刹那まで──。


                                     (盤上の月3・終)

※生きるために碁と愛のどちらかと選べと言われたら、棋士アキラたんなら迷わず碁を選ぶだろうな…と
思ったのが盤上の月を書こうとしたきっかけだった。でも碁も愛も捨てられないため孤高の路を選ぶアキラ
たんというものが、少し書けたかなと思っている。っと言っても、まだ肉付けが後になって未完成であるけ
れど。10年越しで時間が随分かかってしまったけど、書くという作業の面白さを知った。でも、自分には
とても難しい作業で、知識が足らな過ぎてダメダメだ。小説を書ける人達は本当に凄いと思う。自分は本来
の絵の作業に帰るのが自然かなと。まあ独り言。


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