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プチ避難所

1318CC ◆RA.QypifAg:2014/06/28(土) 16:56:39
盤上の月3(6)

盤上の月・3(ラストの部分)

夜も更けて辺りが静まり返る頃。アキラは寝ずに自分の部屋で碁を打っていた。ヒカルと旅先に別れて以来、
寝食を取らずにただひたすら碁を打っていた。

ヒカルと苦楽を共にすることより、棋士としての路をアキラは選んだ。このままヒカルと関係を続ければ、
間違いなくヒカルは壊れてしまう。ヒカルには以前のように明るく快活に生きて欲しい。そんなヒカルをア
キラはとても好きだった。以前のような明るいヒカルに元に戻るならば、自分はどんな苦難にも耐えてみせ
る。全てはヒカルのために………。

そう思っていた。いや違う、そう思い込んで自分を納得させようと、アキラは碁を打ちながら自分自身に言
い聞かせていた。

…………ボクらは一緒に生きるのではなく、神の一手を目指すライバルとしての路を目指さなきゃならない。
それがお互いのためでもあるんだ。


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