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237</b><font color=#FF0000>(bK2y2NIs)</font><b>:2002/12/11(水) 02:08
(13)丸ごと差し替え

まったく和谷の部屋に行かないというわけではなかった。
しかしその時には伊角や院生仲間がいたし、和谷は必ず自宅に帰って行ったので、ヒカルは
何となく物足りなさを感じていた。自分でしても、やはり少しも満足できなかった。
身体の奥がくすぶっているような感覚を抱いたまま、対局日がきた。
今日は本因坊戦の一次予選決勝だ。これに勝てば二次予選にコマを進めることが出来る。
苛々していたので序盤は良くなかったが、何とか逆転できた。
「…………ひっくり返された……一目半……負けかっ」
相手が青ざめて、信じられないと言うようにつぶやいた。
ヒカルは少し頬をゆるめて息を吐いた。
「ありがとうございました」
石を片付け、立ち上がる。対局室を出たとたん、ヒカルは軽く肩を叩かれた。
「よ、進藤」
「和谷! 今日は手合いの日じゃないんじゃないのか」
「でも進藤は今日だろうと思ったから来たんだ。その、今から来れるか?」
ヒカルは嬉しくて抱きついた。和谷も抱きしめようと腕をまわしてきたが、思い直したよう
に引きはがした。ヒカルは首をかしげて和谷を見上げた。
「和谷?」
呼びかけると和谷はヒカルの手首をつかみ、階段の陰へと引っ張っていった。
そしていきなり唇に吸い付いてきた。
「わ、や……おい! んぅ、ふ……」
久しぶりのキスだった。和谷は執拗に唇を求めてきた。舌がその形をなぞる。
指がシャツのぼたんを外し、その中に入ってきた。
乳首をつままれ、ヒカルは声をあげそうになった。身体がむずがゆい。
ここがどこであるのかも忘れて、ヒカルは和谷の愛撫を受けた。
かたん、とかすかな音がした。
音をしたほうを見ると、目を大きく見開いたアキラがいた。
最悪の相手に見られたとヒカルは熱っぽい頭で思った。


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