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【東京ブリーチャーズ】那須野探偵事務所【避難所】
330
:
尾弐 黒雄
◆pNqNUIlvYE
:2017/10/19(木) 00:26:05
時間が出来たから書いた
ただし裁量的にも本編に書いていいかわからないからここに書く――――以上だ!
幕間 ―鬼が居る間に―
東京ドミネーターズに属する、狼王ロボ。
強さと硬さと速さ、その全てを兼ね備えた彼の妖壊との死闘は、ポチによるその力と意志の継承という形で幕を閉じた。
全員が少なからず手傷を負い、一部は病院の世話になるような状態であったが
驚くべきことに、その中でも最も重傷であったのは、狼王と直接的に対峙していない那須野であった
彼の探偵は、銀の弾丸を手にする対価として西洋の大天使の聖罰を受け、身動きが取れない程の重傷を負っていたのである。
戦闘後に祈やシロの案内で彼の探偵が倒れている場所に辿り着き、傷だらけのその様子を見た東京ブリーチャーズの面々は大いに混乱し、
尾弐に至っては那須野を小脇に抱えて人外の膂力で病院へと直行し、天井をけ破るなどの破天荒な行動に出てしまう始末で……
――――そして、これはそんな一日の終わり。東の空が白み始めた時の一幕。
「命に別状なし……か。ったく、ポチ助も那須野の奴もヒヤヒヤさせやがって」
やや古臭い1DKのアパート。自宅であるその一室に戻った尾弐は、汚れを流し、傷だらけになった服を着替えて軽食を取っていた。
狼王との初戦で内臓をボロボロにされた筈なのだが、もう玉子粥を作って食べられる程に回復しているのは、
尾弐の生命力の強さと、河童の薬の規格外の優秀さが合わさっての事だろう。
外見と裏腹に、以外にも行儀よく粥を食べ終えた尾弐は、食器を洗おうと腰を上げ
―……――……♪
そこで、床に置いてあった携帯電話から着信音が鳴り響いた事で手を止めた
そのまま食器を机の上に戻し、携帯を手に取って発信者を確認すると、尾弐は無表情に通話のボタンを押す
「……どうも、今回は随分とお早い連絡じゃねぇですか」
語り出す言葉は尾弐にしては珍しく丁寧ではあった。だが、そこには感情という物がまるで込められていない。
その徹底ぶりからは、電話先の相手に対して意図的に感情を隠そうとしている気配が感じられる。
「ええ。まあ、あなたなら俺に聞かなくても状況は判ってるんでしょうが……現場に居た者として報告はしますよ」
一呼吸置きつつ、尾弐は電話の先に居る人物へ向けて口を開く
「東京ドミネーターズの『狼王ロボ』、或いは『ジェヴォーダンの獣』は、戦闘面だけで言うなら明らかに東京ブリーチャーズの戦力を凌駕していた。
銀の弾丸も届かず……正直な話今回勝ちを拾えたのは、現場に偶然の要素が強い。恐らく、妖怪・送り狼がいなけりゃ勝負にすらならなかったと見てまさぁ」
そこで、問いかけられたのか電話先の相手の声を暫く聴いてから、尾弐は再度言葉を発する
「そりゃあ、契約ですからね……それに、あなたには恩もある。嘘は付きませんよ
……その上で言わせて貰いますが、今後敵に狼王ロボ以上の妖壊が出てくると想定した場合」
「―――――那須野橘音は、『東京漂白計画』を成し遂げられない。計画は第2プランへ切り替えるべきだ」
……そのまま、電話先の相手と5分程の問答を繰り返す尾弐。彼は最後に
「……初めからそういう契約で、その為にこうしてきたのはあなたも知ってるでしょう。
まあ、後は状況を見て俺の判断で動かせて貰いまさぁ……それに、どのみち俺は――――」
そう言ってから、通話を切った。
尾弐は大きく息を吐くと、粥が入っていた器を台所に運んで洗い始める。
「――――っ」
その途中で、力加減を間違え器を割ってしまったのは、尾弐の感情が乱れている事の証明か、それ以外の何かか
幸いであったのは、今この部屋には尾弐の様子を見る者が誰も居なかった事だろう
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