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【東京ブリーチャーズ】那須野探偵事務所【避難所】
229
:
ノエル@本編未公開シーン(非公式)
◆4fQkd8JTfc
:2017/07/01(土) 23:09:58
「…めさま、姫様!」
目を開けてみると、従者達が心配そうに顔を覗き込んでいる。
「良かった、突然気を失って心配したんですよ」
事の経緯はこうだ。
深夜に嫌な予感がして魔法の鏡を見ると、何故か髪の長いバージョンの乃恵瑠みたいな珍獣が外に脱走していた。
尋常では無い気配を感じ慌てて追いかけたところ、彼女は深夜の公園で、現代日本の公序良俗に対して孤独な戦いを挑んでいたのであった。
人が作り上げた世の秩序の破壊と、原初の楽園への回帰を遂行しようとしていたとも言う。
具体的には、ありのままの姿の素晴らしさを訴える歌を大声で歌っていた。全裸で。
慌てて取り押さえたところ、「裸だったら何が悪い」と激しく抵抗した後に力尽きたように気を失ったというわけだ。
「ごめんごめん、いきなり自分の力を取り戻したから負担が大きかったみたいで……。
でももう大丈夫。お母さんのところにいって借りてた力を返してくるね」
そう言って、ノエルはさっさと準備して雪山に出かけてしまった。
ノエルを見送った後、カイは感慨深げに言った。
「良かった、姫様……厄災の魔物を無事に手懐けたんですね……」
「もう少し気付くのが遅かったら危うく逮捕されるところだったけどね!? 手懐けたというか少なくともノエライズされてる事は間違いないな!」
「それより多分当分男装しとくように言われて帰ってきますよ。呼び方どうします? やっぱり姫様はまずいですよね。若様……? なんかしっくりきませんね……」
「……姫様のままでいいんじゃね? 姫様(男)的な意味で」「じゃあそれで」
一方のノエルは、力を取り戻した発作が深夜の公園で騒ぐだけですんで誰も傷付けずに済んだ事に心底安堵していた。
以前尾弐に渡された破魔の刃をポケットから取り出して見つめる。
返そうと思いつつ返し忘れて未だに持っていたものだが、もう暫く借りておこう――そう思うのであった。
ブリーチャーズにまだいたいって言わなきゃいけないけど、許してもらえるかな。駄目だったら反抗して家出してくるしかないな。
何百年手元に置いて大事に育てた娘が3年東京にいただけで男装にハマってキャラも変わっちゃってたら戸惑うよね、
実は自分はこっちだったことに気付いたって言ったほうがいいのかな、どうしよう……等と色々思い悩みつつ、
雪の女王の住まう御殿に辿り着いてしまったのであった。
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