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ペルソナTRPGイデアルエナジー避難所

23海棠 美帆 ◆GiRbJTu4qI:2014/05/08(木) 01:11:35
『なぜだ…なぜ君たちは……』
巨大な黒猫は嘲笑するかのように言った。それは自嘲的でもあった。
――なんとなく自問自答。
しかし答えはサリエルの意識下にはない。
つまり終焉の象徴でしかないサリエルは永遠にサリエルのまま。
答えがあるとしたら、それはサリエルと対峙する神部やスサノたちの心のなかにしかないのだ。
この場で終焉という答えに反抗する答えのないものは、心の影に飲み込まれてしまうことだろう。

黒猫の両眼が妖しく光る。
刹那、闇を切り裂く咆哮。
通路から現れたのはペルソナ犬「アクエリアス」。
彼のペルソナからは、疾風のエナジーが迸っている。

と、いうことは。

「あのぅ、おれ……。いらなくね?」
中務透はポリポリと頬をかき
苦笑い。
黒猫も静かに笑っている。
そんななか、やはり苛立つのは須藤竜子。

「まったくもうっ!それなら次、はやくしなさい!
サリエルのエナジーの高揚を、あなたたちは感じないの!?」
一同に緊張が走る。
いつのまにか空気が張り詰めている。
周辺の気圧は一気に下がり始めていた。
黒猫の口内からは輝く光。
須藤にはあの光に見覚えがあった。
そう。あれはメギド(万能系攻撃魔法スキル)の光。
人体を跡形もなく蒸発させる白道睡蓮のメギドの数倍のエナジーが黒猫の内部に凝縮しているのだ。

『メギドラオン……』
次の瞬間、世界は光に包まれた。
終わった。ここにいるすべての者の命は散った。
そう思っていた。だかしかし――

牛の頭をもつ異形がその身を盾に高熱の玉を抱いている。
それは中務透のペルソナ「クダン」
彼の必死の行動の理由はわからない、が、今この場にいるということは
死んでもよい覚悟があるということだ。
カメラ小僧の特ダネ狙いとしたら、物陰に隠れていたはずである。

※最後は、というかエピローグまで書く予定ですが、
現在参加をして下さっているお二人にお願いしたいと思いますので
申し訳ないのですが中務さんには
噛ませ犬になっていただきました。
あとは個人としては納得ができる感じなのでよろしくです。


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