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【大正冒険奇譚TRPGその6】

99◇u0B9N1GAnE:2013/09/02(月) 22:54:37
>「安心おしよ。"仕事を取り消す"なんて、心にも無いことなんだから。
  ええ?そうじゃないのかい、国王様?」

「あ、バレちゃった?やだなぁ。そう言うのはボクの口からバラすからこそ面白いのに」

>「あんたは、この生成り小僧とは違う――"完璧な不老不死"を望んでいる。
  おや、失礼…じきに大陸を統一する、清の国王陛下に対する口の利き方じゃなかったねえ。」
>「……と言っても無礼講って話だったよね。なら遠慮なく、お言葉に甘えさせてもらうよ。
  呪災は、あくまで過程―――あんたの宿願は未だ道半ば―――…
  だから私らを、この国に呼んだんだろう?」

「……物分かりが良くて、賢い。それに美人だ。君は理想の女性だねえ。
 どう?仕事が終わったら、こっちで暮らさない?なーんて……」

>「……大陸の事情は知らぬが、不死王の遺跡を探るのは、禁忌にでも触れるのかい?
  表立っては下せぬ命令を、あんた自身は禁忌を侵さずに、果たす事が出来たって訳だ。」

「……いや、別に?そんな事はないよ。
 でもボクがそれを命じた後で呪災が起きたら、ボクのせいになっちゃうでしょ。
 それを理由に「お前には大陸の統治は任せられない。我々が分割統治する」なんて論調に持っていかれたら……面倒じゃないか。
 だけどまぁ、フーちゃんは良くやってくれたよ」

>「そりゃ、成功の前例があるんなら、それに習いたいのが人情ってモンさねえ。
  まるで研究が上手くいっていない上に、まだか、まだか、とせっつかれりゃ、禁断の法に触れたくもならァね。
  しかも、急かした相手は、巒頭(らんとう・地理風水)の達人だってんだから。
  手段を持つ者なら、尚のこと、手を出さずにはいられない……!」

>「道士の兄さん……少しは、腹を立ててもいいんじゃないのかい?
  そこの王様は、あんたの呪医としての腕前を見込んで、せっついていたんじゃあない。
  別口から不死の法に迫る方法を探っていて――たまたまあんたが、打って付けの能力を持っていたってだけだ。
  要するに、フー・リュウ…あんたは、この呪災を起こすために必要な、手札の一枚だったのさ。」

「……まさか、彼は怒ったりしないさ。だって彼がここまでしたのは、ボクの為だけじゃない。
 リウちゃんの為でもあったんだろ?その割合は……可哀想だから聞かずにおいてあげるけどね」

「……あ、一応言っとくけど、彼女の失敗はボクのせいじゃないよ。むしろ期待さえしてたさ。
 それが駄目だったから、仕方なく君を利用したんだ」

>「何も、利用されてたのは、あんただけじゃないがね。
  私らも……清国にとっちゃ日本に一枚噛ませるための、日本からすりゃ清国に恩を売るための、
  使い勝手のいい駒だったってことだ。
  はん……!やはり黒免許なんてロクなもんじゃなかったよ。」
>「まァ、そのお陰で、口封じに始末されちまう……なんて心配は無用って訳だ。」

>「しかし、日本への借りは高くつくだろうねえ。
  満州の租借権…いや、割譲……北方を丸ごと剥ぎ取られちまうかもしれないよ。
  そんなこたァ、ただの『駒』が、口出しする必要も無いってかい?
  国同士の駆け引きは、賢明な名君の腕次第ってことかねぇ。」

「んー、そうだねぇ。ものは考えようさ。ボクは日本とは仲良くしたいと思ってるし……
 ……厄介な露西亜との間に勝手に入ってくれると言うなら、それも有難いかな」

にこやかに王は語る。
君達が他所で余計な事を口走るとは思ってもいないようだ。
危害を加えずに口を封じる術を、既に用意しているのだろう。


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