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【大正冒険奇譚TRPGその6】
70
:
双篠マリー ◇Fg9X4/q2G
:2013/09/02(月) 22:36:17
「…」
地に伏せたダーを見下しながら、マリーは短剣についたダーの血を拭った。
そして、深く息を吐くと鳥居たちのほうへ振り返る。
「…どうした?」
ちょうど合流していた頼光たちに殺しの現場を見られてもマリーは淡々とそう話して
それぞれの様子を伺った。
当然ながら各々の反応はいいものではないのは確かだ。
だが、マリーはそれを意にせず平然と振舞う。
「それぞれ私に言いたいことがあるのかも知れないが、それは後だ。
とりあえず、お互いの結果報告といこうか」
そう促すと我先にと言わんばかりに鳥居が話を切り出し始めたので
マリーはそれに続いて話す。
「まぁとにかく、君らがここに来る前にフーの依頼は済んでた訳だ。
それよりも、この依頼「我々」と「亡国士団」の他にも別の勢力が関わっている可能性がある
見て分かると思うが、先ほどこの寺院が襲撃をうけてな
その襲撃犯が亡国士団所属のジャンという男だったわけだ。
そいつは極私的な理由でここを襲ったと言っていたのだが、
どうも我々がここに来ること…不老不死の秘宝を探していることを日本人の女に知らされていたそうだ
ただ、ここで少し引っかかるのは何故その女が我々も知らなかった目的の秘宝を知っていたか…だが
いまここで何をどう言おうと答えは出ないだろうな」
そう言いながらマリーは生還屋に視線を向けた。
そもそもこの依頼はこの男から話が始まっている。
この男を締め上げればもしかしたらこのもやもやとした謎がある程度明かされる可能性もあるが
迂闊に手を出す前に逃げられるのは確実だ。
今はただこうして視線を向けることしか出来ない。
「忘れていたがこの死体(ブタ)はただの暴漢だ。
自作自演で英雄になる協力しろと脅迫してきたんでこうしてやった
…まぁ私からは以上だよ」
「…」
倉橋たちの話をマリーは険しい顔で聴き終えると何も言わず寺院の中へ入っていった。
焼け落ちた本堂の前でフーは待ち構えるように佇んでいた。
開き直った素振りにマリーは一瞬殺意を覚えたが、それを抑え、フーに話しかけようとした瞬間
それより先に激昂した頼光がフーに襲いかかる。
「気持ちは分かるがぁ!!!」
頼光の背後からタックルで押し倒すと、即座に腕を決め押さえつける
「お前の気持ちは痛いほど分かるが、もう少し落ち着け
ここで奴を殺したらこの異変を止めることができなくなるぞ」
頼光をなだめつつ、マリーはフーに視線を向ける。
「開き直ってよかったな、下手にとぼけていたなら、私もコイツと一緒にお前を殺していたところだ
…私から聞きたいことは一つ、今回の災害の原因、これは眠りから覚めた不死の王による復讐からか
それとも何かしらの軍事計画の失敗によるものか、それとも一個人の私利私欲によるものか
もしくはそれ以外か、私はそれが知りたい」
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