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【大正冒険奇譚TRPGその6】
53
:
ブルー・マーリン ◇Iny/TRXDyU
:2013/09/02(月) 22:21:15
彼は何かをけって飛んでいる、…なにを?
足場を…どうやって?空気なんてまだ彼には蹴れないはずなんだよ?
蹴れないなら作るんだ…無理だよ、できたとしてもブルーにそんな才能はない、作れるわけがないんだ
どうして?…だって彼にはそんな、魔力や妖力量はそれなりにあっても、使うのはできない、術もまともに使えないのに、どうしてできるんだい?
どうして使えないと思うんだい?…だって…彼がそういうのを使うときは、必ず精神面の不調に襲われるからだよ
よく見てごらん?今の彼は…『空っぽ』だ
「…」
『何か』をける、『何か』を作る
手を異常な速さで動かし、作り、できたものを空中に投げる
そのできたもの、それは…魔力や妖力の塊、質量を引き寄せる、塊
彼は足場を作っている、彼にはこんな風なことはできない
『普通』の彼の状態だったら…ね
もちろんそんな彼の軌道は見やすい、当然ツァイからすれば簡単に『なぞれる』…『はずだった』
「…」
ブツブツと何かをしゃべる、そしてツァイが指をかざすと…彼の姿が消える
同時に何かがツァイの腕に当たった…それは『塊』だ
そしてブルーは消えたのではない、見れば……今の彼を見れば、異様な、本当に異様な姿であろう
早い、とにかく早いのだ…その足場を作る速度も無論、…それに乗る速度も
「…」
そんな速さで動けば当然、空気抵抗に襲われる…しかもこの速さにもなれば、その空気が刃にもなって襲ってくる
頬が裂け、服が切れ、…爪もはがれかけ…
だがそんなものに気にも留めない、…気に留めるモノがない
「…」
そして、そんな彼の動きをなぞるのは難しい…もはや残像すらできてる
だが、それ以上に…重かった、彼の片腕が重いのだ
まるでセメントで固められたくらい…いや、実際そうだろう
…妖力使い、魔力使いがいれば見えるはずだ…そしてツァイも気づく…さっきブルーの放った塊が、どんどん重くなってきていることに
そしてついに、ブルーがツァイの前に来る
「…詰みだ…」
目の前に来たブルーの瞳には…何も映っていなかった
そしてツァイの顔に向けて…こぶしが向かってきた
当たった瞬間、…なぜか、彼は…非常に気分が悪くなってきた、…生理的な意味で、胃からこみあげるものがあった
【要約すると、ブルーから生気が感じられなくなる、魔力による足場作り、足場に乗るのがめっちゃ早いし慣性の法則とかを無視している】
【そのうえなぞろうにも片腕がどんどん重くなる、その間に目の前に立って顔面にパンチ、あのキックよりは痛くないけど…?】
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