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【大正冒険奇譚TRPGその6】

42 鳥居 ◇h3gKOJ1Y72:2013/09/02(月) 22:13:43
鳥居は地面にバラバラになりながらダーの言葉を聞いていた。
確かに不味い御飯を旨いといいながら食べるのは負け犬だ。
でも大概はそんな人間ばかりなので、こんな気持ちでいたら人は喜んでくれる。
それにアムリタサーカスで働いている者は頼光をはじめほとんどが負け犬のジンガイ。
尖ってる感じの本物の妖怪なんていない。
でも退治されることもなくのらりくらりと生きている。
どぶ水を飲みながらでもその精神は高尚とまではいかないが
ある意味事足りており、腐りかけているバナナのような人生だ。

それが敗北を知らないダーにはわからない。
死なない鳥居が生を理解できないのと同じように。

ダーは鳥居に成長してみろと言った。
敗北はなんの糧にもならないと言った。
でも鳥居の心に生じたたった1つの実感。
それは怒り。正義の怒りでも何でもないただの怒り。
なんでこんな目にあわされるのかという不条理に対する怒り。
鳥居は吸血鬼の力を右手に集中する。

(再生する時間がないのでしたら右手一本で充分です。
あとはこいつで…)

割れて鋭利な刃物と化した左手の骨に汗をこすりつける。
そして神気で焼き、こびりつける。
これでダーの汗の重さを封じ込めた棒手裏剣の完成だ。
弱ってるダーが果たしてこれを避けられるであろうか?

「あなたは敗けを知らないから、ものごとの考え方に表しかないんです。
負けたものの、つまり裏側からものごとを見るめを持たないから、
相手の気持ちになれない。だから傍迷惑なのも知らない」

血と内臓の海のなか、鳥居は力を振り絞って骨の棒を投てきした。

「だから、僕たちはあなたを、拒絶します!」
風をきって骨が飛ぶ。同時にこの場から全ての炎の神気が消滅。

【重い汗を焼きつけた骨の棒手裏剣をダー君投げる】
【あとはマリーさんにおまかせ】


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