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【大正冒険奇譚TRPGその6】

23 鳥居 呪音 ◇h3gKOJ1Y72:2013/09/02(月) 22:02:07
吸血鬼の身体能力をもつ鳥居は小さくてすばしっこい。
あの動物の「猿」にもひけをとらないほどに。いやそれ以上の動きを持っている。
なので鳥居に致命傷を与えられないダーは痺れを切らして跳躍。
瞬時に己の体を軽くしたのだ。そう、彼は自ら跳躍し上昇気流を利用。
足の裏に練り上げた気を展開させてフーの結界と反発。
ド迫力の身のこなしをもって、鳥居に反撃を仕掛けんとする。

が、思いとどまるかのように遠くに着地。

>「オイ、チビガキ。今ので一つ『死に』だからな。
 よーく分かったろ。俺の方がテメェなんぞよりずっと強えし、カッケーんだよ。
 もう二度とナメたクチ利くんじゃねーぞ。んでもって大人しく守られとけって」

「……」
鳥居は目を皿のように見開き無言。
ダーは激情はしていたが、己の主義のために踏みとどまり手加減したのだ。
でなければ今の流れで鳥居は確実に踏み潰されていた。
そしてさらに瞠目すべきはその戦闘センス。結界と反発をすることにより方向転換し、
さらに加速度を増す攻撃など鳥居にはまったくの想像外の動き。

>「……ったく、本当に……『面倒くせえ』なぁ、畜生。あっちいし」
>「言っとくけどよぉ。俺の術の欠点を見つけて……それでいい気になってんじゃあねえぞ。
 そりゃあ速く動けりゃ色々やり易いぜ。
 俺のナリを見て油断したタコをさっさと仕留めたりよぉー」
>「だがな、所詮はただの小細工……手品の類に過ぎやしねー。
 テメェらは今から後悔する事になるぜ。この俺から小細工を奪っちまってよぉ。
 これじゃあもう――『マジメ』にやるしかなくなっちまったじゃねえか」

ダーは面倒と悪態をつきながら真面目にやるしかないと宣言。
その後、身構えると雰囲気が豹変。流れるような身のこなしで砂弾を放つ。

(目潰し!?)否、小細工はしないと彼は言った。
鳥居は理解できないまま、しかし砂弾の得体の知れないを攻撃を怪訝に思い、
炎の神気を右手に纏うと回避しながら砂弾を払う。これはダメもとの本能的な動き。
だが、それが功をそうした。 重さを孕んでいたダーの汗は一瞬で蒸発し、砂弾はただの砂と化す。

「いたたたぁ!」
ただ汗を蒸発しきれなかった砂弾が鳥居の爪先に落ちて彼を悶絶させる。

ダーの思わせぶりな態度は鳥居の恐怖心を煽り警戒心を強めた。
だがそれが逆に幸運だったのだ。ぼけっとしたまま砂を手で受け止めていたなら
今頃鳥居は血の海のなかにいたことだろう。

(砂を重くした?いえ、僕の燃やした砂はそのままサラサラになって飛んでゆきました。
ということはこの汗で湿った砂が重いということです。この砂の重さの正体は彼の汗です。
あくまでも重く出来るのは自分の体。もしくは体の一部だったものなのです)


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