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【大正冒険奇譚TRPGその6】

18◇u0B9N1GAnE:2013/09/02(月) 21:54:56
彼が動く。
右手の平が下向きに半円を描き、地面を擦る。
汗に土や砂が付着して、遠心力によって君達めがけ飛ばされた。
彼の術は自分の重さを変えるもの――それは分泌物である汗にも適応可能。
一粒一粒が彼自身よりも重くなった砂弾が鳥居へと迫る。

流れるような動作でダーが地を蹴った。
女性ほどの自重に、巨漢の筋力――多少遅くなったとは言え、速度は未だ十分。
一瞬の内にマリーの眼前へ。

彼の上体が波を打つ。
波とは加速する力、無と全の相転移。
それを打突に適応すれば――高速かつ炸裂的な重連撃と成る。

「見せてやるぜ、テメェに見えるもんならな……八閃翔――ッ!!」

八閃翔――またの名を翻子拳。
「拳の密なるは雨の如し、脆快なること一掛鞭の如し」と評されるその拳は、
ダーの術を併用する事でまさしく神速の打拳と化す。

だが――双篠マリー、君はもう十分に彼の動きを見てきた。
その上、彼は周囲の炎によって最大速度を出せないでいる。
この期に及んで彼の打拳を見切れないのならば――最早、暗殺者の名を冠する資格はない。
命と共に、落としてしまうといいだろう。



ところで――確かに君達は彼の術の欠点を理解した。
しかし、その対策は完璧ではない。
彼はまだ、炎の上昇気流を利用した緊急回避を使える状況にある。
致命打を与える事は難しいだろう。



【鳥居→汗が染み込んだ事で馬鹿みたいに重くなった砂かけ攻撃
    威力的には普通の人間が食らったら砂が体内にめり込んだ後で
    肉やら内臓に穴を開けながら下に沈んでいく感じになる筈です。余裕で死にます
 
 マリー→急接近からの連続突き
      飛ばされない程度には軽くなっているので、最高速度ではないけど、それでも超速いです】


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