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大正冒険奇譚 臨時避難所
390
:
鳥居呪音
◆h3gKOJ1Y72
:2015/01/06(火) 22:55:06
倉橋を助けた鳥居は無口になっている。
日本男児たるもの助けてあげたとか言わないのだと以前倉橋に教えられたからである。
それはさておき襲い来るものを倒すということは大変なことだろう。
本気の人間なら一人でも相手をするのは大変なのだ。
(あんな刀をもった人に京香さんが勝てるとしたら京香さんはこの中で一番強いかもです。あの剣士さんよりも……。
でも失礼ですがそんなこと想像できません。
それに僕とか倉橋さんの場合は本格的な格闘じゃすぐに斬られてしまいます……)
「別に京香さんに助太刀することは悪いことではないですよね……。
ソクラテスを知るのにソクラテスになる必要はないのですから。
……むこうだってちゃっかり連携をしているし」
鳥居は神気で鞭を練り上げると迫ってくる侍の刀に巻き付けた。
それは偶然に虚をついた形となる。寄れば斬る。寄らねば炎を放つのその間。倉橋の入れ知恵による突然の行動。
微妙な距離をとったおかげで吸血鬼の瞬発力と鞭の間合いをもつ鳥居が優位に立てたのだ。
「やった!」
侍の刀に炎の神気を流し込めばそれは雨細工のようにぐにゃりと曲がる。それ以前に持っていられなくなるほど熱を帯びていた。
なるほど釣り合ってる均衡なら少しの力で転げ落とすことが可能だ。ましてや神気の力なら尚更だ。
(倉橋さんのいう通りでした!これなら……)
疾駆する吸血鬼。噴出する闇の力。燐狐の光を背に鳥居が繰り出したのは顔面飛び膝蹴り。
赤い目に宿した魔性の力が侍の魂を恐怖で支配するのには時間はかからなかった。
ゆえに侍は脇差しに手をかけることもままならずどっと倒れこむ。
「お次は……」
と、荒野に視線を巡らせれば突然真っ白になる視界。さっきの目眩ましだった。
その刹那、凄まじい殺気。ただただ嫌な予感しかしない鳥居は炎の神気で防御。
すると首を襲った太刀が熱で溶け虚空に飛んでいた。
「わぁ、危なかったです……」
そうは言っている鳥居だったが、腹部におもいっきり突き刺さっているのは一本の脇差しだ。
なんとこの侍は二刀流だったのだ。
「あ〜っごめんなさい〜っ。こんな勝ちかたをしてごめんなさい!」
鳥居は侍のお腹に拳を叩き込み吹き飛ばす。
倉橋の助言を受けていなかったら鳥居は生首になっていたかも知れない。
そして鳥居は京香のことが気になり荒野に目を凝らすと状況把握に努めた。
真剣勝負の京香たちの集中を削がないように、不利の状況ならば助太刀の行動に移ろうと息を潜める。
【浪人二人を倒しました。駄目でしたら後手キャンお願いします】
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