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大正冒険奇譚 臨時避難所

324鳥居呪音 ◆h3gKOJ1Y72:2014/10/26(日) 00:06:54
お話はまだ続きます。

夜になってS地区に着いた僕は、さらに驚きます。
そこには僕の夢に出てくる街の景色と同じ場所があったからです。
そこで僕は思い出しました。
夢のなかで助けたうら若き乙女の姿を。
まさか、夢のなかで人助けをしていたなんて……。

すると、驚いている僕の背に白山さんの声が投げかけられました。

「なるほどねぇ。私はかぐや姫みたいなもんかぁ……ありがとね坊やたち」

振り向いたら白山さんは消えていました。
妖しい月光のなかで僕たちはたたずんでいました。

今思えばそれって、この世の法則から外れた僕の産み出した呪のようなもので
そこで死んでしまう運命の白山さんを、ずっと路地裏は待っていたのだと思います。
本来の運命に修正するためにです……。

話終え、鳥居はフーとその恋人のことを思い出す。
本来は、鳥居もこの世に存在しないはずの存在なのだ。
そんなものから命を助けられた者がいるとしたら、運命はその者を許すのだろうか。


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