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大正冒険奇譚 臨時避難所

314鳥居呪音 ◆h3gKOJ1Y72:2014/10/23(木) 00:55:22
富道の御屋敷に着くと沢山の招待客のなかに生還屋を発見する。
彼は恐ろしいほどの量の料理を食べていた。
鳥居は生還屋があんなに食べるものとは思わずに驚きながらも、
自身は給仕からミルクココアをもらう。
それとテーブルからワツフルの小皿を1つ、
リンゴのジャミ(ジャム)のかかったものをいただいて皆と行動を一緒にすることにした。

話を聞くと、生還屋は清での出来事は話さないと言う。
やっぱり……と、鳥居もそんな気持ちだった。
もとより上手く話せる自信もなかった。

(む〜…。僕はいったい何を話したら……)
心のなかは不安でいっぱいだ。
話が長すぎても語り尽くせないだろうし生還屋の言うような後味の悪いのもダメかもだ。
なんせ富道は冒険者たちを援助してくれているのだから
彼が楽しめない話では申し訳が立たないのだ。

そして……

>「おっと、また初めて見る顔だね。君達は、一体どんな冒険譚を聞かせてくれるのかな?」

そう言われて最初に語り始めたのは波留京花。

>「あっ、へ!? わ  わ   わわ…っ!!」
京花は慌てながらも初々しい感じで見事に語り終わった。
訛りが酷かったが彼女が話したのは出会いに感謝して生きなさい
と言う兄の思想を大事にしていると言う事と、
己が世間に認められるほどの武術家になると言う夢の語りだった。

(わあぁ。すごい純朴な方です)
それに明確な目的を持っている。
鳥居のように本職も遊びのようなものなら、
嘆願も興味のあるものを選ぶとかとは明らかに違う。
そんな無い物ねだりからか鳥居は京花に好感が持てたのだった。


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