ひとりごとを書くスレ15

51：peanya：2020/09/28(月) 18:54:09: 僕はここで嘘んこだと思いました。
固定脚の九九艦爆で不時着水したら、助からないのです。
ドイツのJu87を艦上型にしたC型は、脚の投棄装置を付けたくらいです。
(･ω･)
https://twitter.com/Booskachan_Ver2/status/1310152673081974784

で、僕は「九九艦爆で不時着水･･･」と念を押したのです。
そしたら「はい。着水したときに投げ出されましてん。ほんとに運が良かったんですわ」とおっしゃる。
(･ω･)

で、僕は「九九艦爆、固定脚ですよね」って言ったのです。
そしたら「そうですねん！それなんですわ！」と。
(･ω･)

不時着水する直前に後席から言うんですわ。
「おい、中塚！このまま行ったらお釈迦やぞ！」て。
それもそうやな、と思いましてん。
で、着水するときに思い切りフットバー蹴って横滑りさせましてん。

僕はここで不明を恥じました。
(･ω･)

固定脚とはいえ、横からの力には弱いのです。
横滑りさせて着水すれば、脚は簡単に折れても不思議はないのです。
(･ω･)

僕は雷に打たれたようになって、聞きました。
「そういう操作は、海軍で教えていたのですか？」
いや、そんなもんあらしまへん。
いやー、運がよかったー。

それは運ではないです。
(･ω･)

脚が片方折れて、もう片方がブレーキみたいになって。
不時着水の前にキャノピーは開けて、ベルトも緩めてありましたから、私は投げ出されたんです。
キャノピー開けとくのは基本動作ですからな、それはちゃんと教わっとりましたわ。
いやー、運が良かったー。
と。
(･ω･)

生死を彷徨う重傷を負いながら、機体をとっさに横滑りさせて脚を折る、という判断は、およそ普通のパイロットでは考えられない操作なのではないかと思うのです。
僕は、この人は生き残るべくして生き残ったのだ、と強く思ったのです。
(･ω･)

また、敵か味方か分からない船を見て、捕虜になっても生き延びようとする考えを持てたというのも、さすがだなあ、と思ったものです。
(･ω･)

ちなみに、生死を彷徨いながら飛んでいる間「おかあちゃーん、おかあちゃーん」と言っていたぞ、と、後に後席搭乗員から聞かされたそうです。
わしは覚えとらんのですけど。と。
(･ω･)

僕はその後もこの中塚さんというパイロットとは仲良くさせていただきました。
後に、僕もうかがっていない、トンデモな話を別の方から聞かされたり、海軍当時の写真を別の方から見せていただいたりしました。
いや、すごい人でした。
(･ω･)

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