レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。
ニュースのスレ9
-
🌱 詳細新聞記事 🌿
鬼怒川決壊きょう1年 突然消えた堤防強化策 国交省OB「ダム推進のため」(東京新聞特報面) 八ッ場(やんば)あしたの会
https://yamba-net.org/17592/
> 決壊の原因について、学識者らの調査委員会は今年三月、堤防を越えた水流が住宅地側ののり面を下から削った、と結論づけた。
> 宮本さんは「堤防決壊の七〜八割は越水によるもの。堤防強化は河川対策の一番の基本なんです」と説明する。
> 実際、国土交通省もかつて同様の認識で堤防強化を進めていた。
> 九六年の旧建設省の建設白書では
>「計画規模を超えた洪水による被害を最小限に押さえ、危機的状況尾を回避するため、越水や長時間の浸透に対しても、破堤しにくい堤防の整備が求められる」と、
>「想定外の雨」や越水対策の必要性を明記。
>同様の記述は五年連続で白書に書かれ、九七年からの治水事業五カ年計画では、決壊しにくい「フロンティア堤防」の整備推進が盛り込まれた。
>…
> フロンティア堤防
> 堤防の川側だけではなく住宅側ののり面にも遮水シートを張ったり、のり面の下のブロックなどを埋めたりして、川から水があふれても簡単に決壊しないようにした工法。
>周辺住民が避難する時間を確保できると期待されたが、二〇〇二年に国の堤防設計指針が変更され、全国で進んでいた事業は中断された。「幻」の堤防と言われている。
>…
> 国交省は取材に「効果が定量的にはっきりしなかったため、予算を使ってまで事業化するには至らなかった」と繰り返す。
> だが、国交省OBからは「研究は成功していた」「急な方針変更はダム推進のため」との証言が相次ぐ。
>…
> フロンティア堤防の研究は一九八〇年代にさかのぼる。旧建設省土木研究所が、越水対策の研究に着手。
>河川局も研究結果を受け、関係各課の中堅幹部らが議論を積み重ね、事業に組み込んだ。十分に役立つ技術と判断したからこその導入だったという。
> だが、二〇〇一年ごろに川辺川ダム(熊本県)の反対運動が高まると、国交省内の空気はがらりと変わったという。
>建設に反対する市民団体は「フロンティア堤防整備など河川改修をすれば、ダムは不要」とする論陣を張った。
>脱ダムの機運に押された省内では「越水対策」そのものが敬遠され始めたという。
> 宮本さんは「そのころ、本省の課長に『越水対策の堤防なんかできない』と言われ、おかしいなと思った」と振り返る。
>宮本さんが関わった兵庫県の円山川堤防の越水対策工事では
>「越水対策の言葉だけはやめてくれ。隣の席で川辺川ダムを一生懸命やっているのに」と指示され、工事の名目を変えたこともあった。
> 「川辺川のために、今までしてきたことを変えていいのか」と担当者に指摘すると、「上からの指示です」との返事。
>「ダムのためだと確信した。越水対策は省内でタブー視され、禁句になった。本来なら十数年前に堤防を強化するチャンスがあったのに」と宮本さんは嘆く。
>…
> 元建設相土木研究所次長の石崎勝義さん(七七)にとっては、堤防決壊はありえない事態だった。
>「土木研究所で越水対策の研究は順調に進み、完成している。とうの昔に対策は済んでいると思い込んでいた」。
>鬼怒川決壊をテレビで見ていて驚いたという。
> 「堤防を遮水シートで覆ったりするだけだから、ダムよりも予算はかからなかっただろう。
>対策をしていれば鬼怒川も決壊することはなく、堤防を越えた水だけがあふれ、浸水被害はずっと小さく済んだと思う」と指摘する。
> さらには方針変更を正当化する根拠とされた土木学会の見解も疑問視する。
> 国交省が学会に求めた検討内容は「想定の水位の場合と同等の安全性」など。
>学会が「実現は困難」と否定したのは、水があふれなかった場合と同じくらい安全かどうかだった。
>石崎さんは「越水という新たな危険が加わったのに、想定内の水に収まった場合と、同等の安全になるわけがない。
>最初から否定的な答えを誘導するための諮問内容だった」と批判する。
|
|
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板