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幻の桜コメラン３６
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http://www.bdcchiba.jp/alien/gairaisyu/050728iinkai/050728_1.pdf
このデータによると、生活被害、生命身体への被害は皆無であります。
ただ農作物の被害だけはありますが、これは猿全般にもいえることです。
この法律で規制対象とされている多くの動物が、生活被害や生命身体への被害を報告されていません。
殺される訳でもないのに、税金を十年以上もつぎ込み積極的に殺しに出かけているわけですが、
同じように田畑から作物をもぎ取ってゆく事もあるニホンザルのために、ここまでする道義的な正当性が果たしてあるでしょうか。
私には、人間側の動物に対する極度に偏向的な「差別」と、過剰な「恐怖」または「悪者視」によって動機付けられた
ある種の”集団ヒステリー”の様相を呈しているように思えます。
それこそ、ナチスドイツによる優生学と排他的なナショナリズムにオーヴァーラップするものがあると感じます。
「在来」「外来」という区分け自体、歴史上のどの時点をもって在来とするかによって、またどこを境界線と見なすかによって無限に変化します。
南北アメリカ大陸をひとつのまとまりと考えるならば、南北大陸間の移動は「在来のなかでの移動・変移」となります。
南北アメリカ大陸を全く別々のエリアと捉えるならば、南北大陸間で動植物が移動した際に「外来種が移入した」と認識されます。
在来、外来という観念そのものが絶対性のあるものではなく、あくまでも人間の尺度による判定に過ぎないのです。
他の地域から移住してきた種によって交雑することによりある動植物の純血種が居なくなること自体に問題があると考えるならば、
「ヒト」はどうなるのでしょうか。ヒトも自然界から見れば動物です。
ヒトは有史以前から大規模な移住によって混血を繰り返して来ました。
例えば日本人がヨーロッパ人と結婚をしてハーフの子供が生まれたというようにです。
ヒト同士は混血しても許されるが、猿同士は許されない、というのはヒトの傲慢な決め付けではないでしょうか。
白人が侵入して以来、環境や生態系が破壊されている現状があるからといって、
アメリカ大陸から純粋なアメリカ先住民だけを残し、それ以外の人種や混血した人々を殺戮したほうがいいと考えますか？
それくらい不条理なことを猿達に強要しているのです。
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