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ねこ日誌/ねこ技/ねこ情報スレ

71H・K:2016/10/30(日) 17:06:59
ご飯をあげ始めた頃
あれは残暑も厳しい9月の上旬
ある夕方、座頭市、ピョコタン、モグタンの三匹は
住宅地の道路の真ん中に伏せて
ゲッソリと飢えた様子で寝ていました
手持ちの餌を見せると
渇望する目を見開いて
ただ黙々と喰らいつきました
僕が立ち上がりその場を去ろうとすると
背中にビリビリビリ〜!という電気が走るような衝撃を感じました
”また来てね”
”また餌持ってきてね!”
彼らの念が伝わってきました
彼らは助けを必要としていました
以前は十分に貰えていたご飯が
最近全然得られていないんだと
直感でわかりました
「わかった、また明日来るからね」
そう心のなかで言いました
翌日から鶏肉を煮込んだ猫用シチューなどを作り
毎日運びました
でも
ある出来事がきっかけで
築かれつつあった私達の信頼関係が崩れました
彼らは無防備に
自動車の出入りの多い住宅の車庫のそばに
適当に座っているのが常でした
そこに夕方帰宅した住人の大きな車が入ってきました
僕はのっそりしているモグタンや
食べ物に目が釘付けになっている座頭市
ピョコタンは路地の横に身を寄せているから問題はありませんでしたが
彼らが車にひかれてしまうと感じて
急に彼らを追い払うような動きを取りました
当然、猫たちはさきほどまで餌を分けてくれていた僕が
いきなりあっちへ行け的な感じでバタバタし始めたので
何事が起きたのか理解できず
恐怖心が先行して全員シャーシャー
大人しいピョコタンまで小さな身体をとんがらせて威嚇しました
僕はその時間帯にご飯をあげに来た事を後悔しましたが
時すでに遅しです
モグタンは状況が分かっていないので
住人の車庫の内側に逆に入ってしまい
それを出す為に僕は何を思ったか猫語でニャーニャー
気味悪がって僕が猫たちをどけようとしている姿を
ハンドルを握りながら苛立つ女性
ブルドッグと豚を混ぜ合わせたような外見のおばさんが
車の主でした
何かの用事を済ませるとノシノシとこちらへやって来ました
『あなた野良猫に餌やってんの?!(怒)』
『あ・・・はい・・・』
『この子たち、酷く飢えているんです・・・』
『だって野良猫でしょう!?(信じられないという怒りと
何考えてるのコイツというような、ちょっと小ばかにした感じの表情)』
『野良猫が集まってきたら困るじゃない!』
『この子たちはいつもこの辺に居るんです・・・』
『居るよねえ!!(怒)』
『病気も持ってるかもしれないので、できれば治療して去勢手術とかも
受けさせてあげたいと考えているんです・・・』
と僕が言うとその人はつま先から頭のてっぺんまで
僕をその場で睨み殺すかの勢いで凝視して
ぶつぶつ言いながら下がって行きました
その件があって以来
ピョコタンも他の二匹も
僕のことを半分信用し
半分警戒するような雰囲気になってしまいました
僕の判断の甘さによるものでした
でもこの間僕がチビ黒を寝付かせるときに
自分も疲れで寝てしまい
いつもの時間にご飯をもって行けず
あげられませんでした
翌日にはちゃんと持って行きました
そしてその初めてピョコタンが僕の前に
全身を見せてくれた今朝の出来事がありました
もしかしたらピョコタンは一度はもう来なくなったと思った
僕がすぐに来たから
信じて待っていればご飯持ってきてくれる人だと
思ってくれたのかもしれません
そうだとしたら嬉しいです


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