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工廠裏の壁 4枚目

1 ◆MBT.TesLo2:2015/05/02(土) 22:53:09 ID:/xEq4nv6

                   描きたいけどいきなりスレを立てる勇気が無い
                       試してみたいけど何処かでひっそりと行いたい
                                そんなときに!


                              工 廠 裏 の 壁


                     ・ 短編、試作、とりあえずなんでも良し
                    ・ やる前には一応宣言して被らないようにする
           ・ 投下された作品は基本的にwiki、及び保管サイト様に保管されます
                  ・ 保管を控えてもらいたい場合は投下の際に一言断る
                    もしくは管理連絡スレッドへ一報を
                              ・ ハートフルに
                           ・ 埋まりそうだったら次建ててね            _
                                                  / jjjj      _
                                                / タ       {!!! _ ヽ、
                       /}¨ニ=-  _                     ,/  ノ    _  ~ `、  \
                       / |     ¨ニ=-  _               `、  `ヽ  _{_[_]_} ,. ‐'`  ノ
                   /     |       _  ニ=- l|]ニ=-  _           \  `ヽ(´・ω・`)" .ノ/
                     /      」  ニ=- ¨   ||   |||     l  ¨ニ=-  _     `、ヽ.  ``Y"   r '
          l    /_]  ニ=- ¨          ||   |||     |     |    l¨ニ=-  _i. 、   ¥   ノ
      _ .  -‐}‐- [|  ||             _  |「=ニ|||=-   |     |    |    |   ¨ニ=-  _ー イ
  ¨ ̄        |    ||  ||      _  -=ニ  ¨   ||   |||     |     |    |    |   |   |   l ¨ニ=-  _
          |    ||=‐||-=ニr_‐¬冖ニ〔}      ||   |||    _|___|__|_  |   |   |   |   |  |  |
  ―‐---     」 __||  || = |「 : : l/|: : :|        ||   ||| /´-―‐.ァ/ -‐,.===ァァュ  |   |   |  |  |‐
  圭℡rョ           ||  || - ||: : : l/|: : :|     _  ||   |||//  //// 〃    ///´||      |   |  |  |
  圭圭}l℡ _∠7エヽ_ ||  || |[Τ||: : : l/|: : :|  晶品嵒晶t℡| {__/_{ | L[f―――‐' {]―|l_____ |  |  |
  圭}圭圭‘=“0-0┘||_||_|_|||;_;_;_l/|;_;_;L晶晶品嵒亟亟lェェ―_‐ェェ|ュ |ュ  ̄ r=ュ Γ二l|_____||_|[]⊥
  “““¨¨´                       `¨¨¨¨“““““““f=======fョ_/:{zzzzzュェュ┴7ffT]三三7ffT{
                                     ` ̄V::}:リ ̄V::{iリV::}:7 ̄V::{i:ノ ̄ ̄V::{i:ノ
                                       `¨´   `¨´ `¨´  `¨´     `¨´

8266名無しの工員さん:2015/05/17(日) 14:14:57 ID:LYPRGJEk
確実に動きますわwww

8267名無しの工員さん:2015/05/17(日) 14:15:00 ID:l4ZbbBHM
他二次を拾っていくスタイル

8268名無しの工員さん:2015/05/17(日) 14:15:10 ID:PdNU2Yq2
「間違いないぞ」かな

8269名無しの工員さん:2015/05/17(日) 14:15:32 ID:mPVDtXYo
あのナゴヤの二人も出張ってくるのか?w

8270ババコンガ ◆Ff7nWZGtso:2015/05/17(日) 14:18:07 ID:V6J4chGw
あ、ごめん。間違いないぞ、ですだ

8271名無しの工員さん:2015/05/17(日) 14:18:54 ID:MTogy7Vw
ある意味で本領(陛下と近衛を除く)を一番信頼していない人らだもんなあ>国には伏せておきたい

8272ババコンガ ◆Ff7nWZGtso:2015/05/17(日) 14:20:02 ID:V6J4chGw

              /`く´  ̄ `> 、
              / /   ヽ _  /    ヽ
            / ,、  , ヽ ー┴ ス  ヽ-  、
         / V ヽ / / ヽ  / / ヽ ヽ\、ヽ
           / 冫/ヽ. Y   |  | |  l_, ..l _ ヽヽ\     見つかったのはナゴヤだったか?
        l  l lハ l l    l _ l l  lハヽ `ヽ! lヽヽ
        /{  l l  l l l _,. _'´ l´ヽヽニイ トトヽ   l ! ヽヽ    よくもまあ残っていたものだ。
      / /ィスォj_!、_j j-ィテ∠ イ  }  j l llハヽ./ /  ! l
.     / イ/ lーt、ヽ /´ ̄ィjァ'´!  ト、,.イ ヽl ll | / /, ‐ ニヽ    記録によれば、1000年前の時点で
     i i { ! ト `ヽ ′/, ̄‐ ´/  l lヽヽ ヽ////  `
     | ! l l ハヽ. l /    / _/ -_ ニ フ /ト、j ハ       希少物質であったはずだ。
     lヘヽヽj_ i ! V   i´  /- ' r‐', - ´ --ヽ | , イ7
      ハ l ! ll ハ l    lヽ | , -| / /イ ̄ /  _l_
,. - ― フ l ! | |' ト、l  /j ヽ く l j | j/ ノ / , - ´
     l  ハー' |  ヽゝ'ィ/  Yl / ! レ'l / /
     l  ! l  ト、 |ヽ} !   / // !  !/ /   _  --
、ー 、  l  ! l  ! ヽ. トーl   / // l  l' /  / ̄,. -‐   ̄



          ,r‐ 、,r‐,r‐‐ 、  __
         r'´   /´: : :_:ノ/´: -‐: i`i
      /´   ミ: : /‐ノ〃: : : :,r‐-={     そーなの? 流石にその辺はよう知らんなー。
     _,r{,r―‐,r`: : ¨ ´: : : : /メエエ{
    {,  ゞ´ ̄ ノ: : : /: : :/_メ´ ̄ ̄}     まあ、俺らと同じミュータントの一種だ。
.    /     ̄ {: : : ノ、ゝ:`¨´: : : : : :}´
    {   }、  ヾ/  ヾ,r、: : : :,r‐ '´       あんま驚くほどのもんじゃないと思うがねぇ。
    /ヽ  ! )       ´´``{
   {   ` `     ヽ ゝ,     〉
   >   i     ゝ ヽ   { `ヽ
  / /   ` 、        ヽ  ヽ }
  人 ゞ

8273名無しの工員さん:2015/05/17(日) 14:20:56 ID:LYPRGJEk
ナゴヤの二人が感染したとわかったら散様が突っ込んでいきそうだwww

8274名無しの工員さん:2015/05/17(日) 14:21:21 ID:.v1KPbzw
ドッカク・ウィルスの保有者サン・・・

8275名無しの工員さん:2015/05/17(日) 14:22:09 ID:YjnXLmBI
封印したネタを積極的に拾っていくスタイル

8276ババコンガ ◆Ff7nWZGtso:2015/05/17(日) 14:23:41 ID:V6J4chGw

                              ____
                         /\´  /⌒ヽ
                         , ∧  丶 7 (⌒ァ
                            /)/  r___∧r─___} ‘,
                          ′∧ |    ∨//ハ  ,    お前らのような極一部の例外を基準に考えるな。
                            〈::::〉 |   ノil{ し L__}
                           {__{ ∨ |___,ノ{rヘ 乂_ノ:::::{     血界の眷属もRウィルスも、一般人には
                           [\ O く___ノ } ト __7:::::/,
                          〕iト、  r ヤ__/ ∧_/:::::::::/,     十分な脅威なんだぞ? ミュータントも、
                        ∧ |  / ̄^/ __}:::〉廴::::|::/,
                       〉 Y .′ イ /⌒ >゙⌒:|:::/,     皆強靭でないことはわかっているだろう?
                        〈 }∧ {  |[ /::::: / :: |:::/::.、
                //{       /:::/丶 ___/ ∨:::::::::/::::::::|:::::::::::\   /ニ\
             ィ.ニlニ丶   //:::〈   ! { |    i|::::::::/::::::::::::::::::|::::::::::丶/ニニ / 丶
          / |ニニ|ニニニ 〉:: /::::::∧ |: 、|   /::::::/::::::::::::::::::: |::::::::::: /ニニ /   \
            /  i|ニニ|ニニ イ::::/::::::/: ∧」:::::l_/:::::::::/:::::::::::::::::: /:|::::::::::/ニニ /       \
        /   |ニニ|/::::|∨:::::::::::/::::::::::::::::::::::::: /:::::::::::::::::: /:: | :::: /ニニ /           \
          /    i|ニニl:::::::: |::{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::: /:::::::::::::::::: / ::::::::: /ニニニ{          \



             , ' ⌒ヽ、
           r ⌒     `⌒ヽ
            ,..:乂r{         ヽ         でも、グリーンゴブリンのアニキは、
         f::::::0:{ (⌒)         ノ
           ゝ::::::::〉ー '       `ヽ        昔お前の同類ATでブッコロしたんだろ?
          `て              }
           f'        r''´ ̄ ̄``  、
           ゝ     / i           ',               γ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
            /      / |        i               |      あれも例外だ            |
             {      /  |        |               乂______________ノ
          〉ー.._,. -‐'   |        |
            {::::::/       |        |      げせぬ。
               ̄{      |        !
              ゝ-   ,,_|___,,..  ノ

8277名無しの工員さん:2015/05/17(日) 14:24:03 ID:LYPRGJEk
げせやwwww

8278名無しの工員さん:2015/05/17(日) 14:25:19 ID:V3E4UT5Q
人間よりデカい鉄の塊が人間と同じようにそれ以上の早さで動ける時点でな…w

8279名無しの工員さん:2015/05/17(日) 14:27:52 ID:mPVDtXYo
ユーゼス ボトムズなのかよw

8280名無しの工員さん:2015/05/17(日) 14:28:58 ID:4uBL9waY
>>8279
いや、グリーンゴブリンがATで血界の眷属滅殺したんじゃね?

8281ババコンガ ◆Ff7nWZGtso:2015/05/17(日) 14:29:03 ID:V6J4chGw

              /`く´  ̄ `> 、
              / /   ヽ _  /    ヽ
            / ,、  , ヽ ー┴ ス  ヽ-  、
         / V ヽ / / ヽ  / / ヽ ヽ\、ヽ
           / 冫/ヽ. Y   |  | |  l_, ..l _ ヽヽ\       話を戻すぞ? 何はともあれ、ナゴヤに
        l  l lハ l l    l _ l l  lハヽ `ヽ! lヽヽ
        /{  l l  l l l _,. _'´ l´ヽヽニイ トトヽ   l ! ヽヽ     Rウィルスの感染者がいる可能性は
      / /ィスォj_!、_j j-ィテ∠ イ  }  j l llハヽ./ /  ! l
.     / イ/ lーt、ヽ /´ ̄ィjァ'´!  ト、,.イ ヽl ll | / /, ‐ ニヽ     非常に高いだろう。密封状態でなければ
     i i { ! ト `ヽ ′/, ̄‐ ´/  l lヽヽ ヽ////  `
     | ! l l ハヽ. l /    / _/ -_ ニ フ /ト、j ハ        天上にある「賢者の石」なる物質に
     lヘヽヽj_ i ! V   i´  /- ' r‐', - ´ --ヽ | , イ7
      ハ l ! ll ハ l    lヽ | , -| / /イ ̄ /  _l_     吸収されてしまうらしいからな、これは。
,. - ― フ l ! | |' ト、l  /j ヽ く l j | j/ ノ / , - ´
     l  ハー' |  ヽゝ'ィ/  Yl / ! レ'l / /
     l  ! l  ト、 |ヽ} !   / // !  !/ /   _  --
、ー 、  l  ! l  ! ヽ. トーl   / // l  l' /  / ̄,. -‐   ̄



          ,r‐ 、,r‐,r‐‐ 、  __
         r'´   /´: : :_:ノ/´: -‐: i`i
      /´   ミ: : /‐ノ〃: : : :,r‐-={    あっちにいるエージェントにはそう伝えておくわ。
     _,r{,r―‐,r`: : ¨ ´: : : : /メエエ{
    {,  ゞ´ ̄ ノ: : : /: : :/_メ´ ̄ ̄}    さんくすさんくす。女王陛下もお喜びになるだろうなぁ。
.    /     ̄ {: : : ノ、ゝ:`¨´: : : : : :}´
    {   }、  ヾ/  ヾ,r、: : : :,r‐ '´     あの方は強者を好まれる。
    /ヽ  ! )       ´´``{
   {   ` `     ヽ ゝ,     〉
   >   i     ゝ ヽ   { `ヽ
  / /   ` 、        ヽ  ヽ }
  人 ゞ

8282名無しの工員さん:2015/05/17(日) 14:29:29 ID:mPVDtXYo
>>8280
おおっとそういうことか

8283ババコンガ ◆Ff7nWZGtso:2015/05/17(日) 14:31:47 ID:V6J4chGw

                              ____
                         /\´  /⌒ヽ
                         , ∧  丶 7 (⌒ァ
                            /)/  r___∧r─___} ‘,
                          ′∧ |    ∨//ハ  ,
                            〈::::〉 |   ノil{ し L__}    まったく。同族でも頭が痛いのに、
                           {__{ ∨ |___,ノ{rヘ 乂_ノ:::::{
                           [\ O く___ノ } ト __7:::::/,    これ以上妙なものが増えられて
                          〕iト、  r ヤ__/ ∧_/:::::::::/,
                        ∧ |  / ̄^/ __}:::〉廴::::|::/,    たまるか。
                       〉 Y .′ イ /⌒ >゙⌒:|:::/,
                        〈 }∧ {  |[ /::::: / :: |:::/::.、
                //{       /:::/丶 ___/ ∨:::::::::/::::::::|:::::::::::\   /ニ\
             ィ.ニlニ丶   //:::〈   ! { |    i|::::::::/::::::::::::::::::|::::::::::丶/ニニ / 丶
          / |ニニ|ニニニ 〉:: /::::::∧ |: 、|   /::::::/::::::::::::::::::: |::::::::::: /ニニ /   \
            /  i|ニニ|ニニ イ::::/::::::/: ∧」:::::l_/:::::::::/:::::::::::::::::: /:|::::::::::/ニニ /       \
        /   |ニニ|/::::|∨:::::::::::/::::::::::::::::::::::::: /:::::::::::::::::: /:: | :::: /ニニ /           \
          /    i|ニニl:::::::: |::{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::: /:::::::::::::::::: / ::::::::: /ニニニ{          \



                , -
           ,/  ´  ̄`¨`ヽ_
          /____    __  `ヽ
         〈´: : : : : `/´,r‐: :/  <       ぶっちゃけるが、こんなもん
       /: '<‐ >=‐: : : r‐ ´      \
     ,.‐´: ,r : : /: : : : ミ        }      氷山の一角だぞ?
     {: -‐: : : : :ヽ : : : : :〈       ヽ   ',
     人: :___: : :/: : :ノ  、 >     `ヽ
        ー――〈 -='`   〈 ノ      〈          γ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
             {'/`                 } ヽ         |      やめろください           |
              /}      _r            ) ヽ        乂______________ノ
           ノ     ,r'         /   {
          ゞ.,

8284名無しの工員さん:2015/05/17(日) 14:32:24 ID:mPVDtXYo
残念ながら手遅れですw

8285名無しの工員さん:2015/05/17(日) 14:32:29 ID:YjnXLmBI
多分もっと色々増えるんじゃないかな!(しろめ)

8286ババコンガ ◆Ff7nWZGtso:2015/05/17(日) 14:33:03 ID:V6J4chGw
以上。Rウィルスネタをたたむとか聞こえてきたので拾ってみた。

へい、ボーイ&ガール! 十二神将になってみないかい?

8287名無しの工員さん:2015/05/17(日) 14:33:51 ID:LYPRGJEk

こんなものが氷山の一角って恐ろしいwwwww

8288名無しの工員さん:2015/05/17(日) 14:34:11 ID:mPVDtXYo
乙ー

8289名無しの工員さん:2015/05/17(日) 14:34:32 ID:LAyAK2Jw
お、おつ……!w

8290名無しの工員さん:2015/05/17(日) 14:35:17 ID:V3E4UT5Q
乙でした
タイトロープにも程があるw

8291名無しの工員さん:2015/05/17(日) 14:37:40 ID:Dn9C5OXY
乙ー。
Rウィルスは真面目に難しいネタだからなぁ。
感染・発症による超人化と過度の能力使用による狂人化だし。

8292名無しの工員さん:2015/05/17(日) 14:38:10 ID:Xv.rYaog
乙ー

もっと増やしていいんですかヤッター!

8293名無しの工員さん:2015/05/17(日) 14:38:49 ID:QVmaG5JQ
乙ー

8294名無しの工員さん:2015/05/17(日) 14:40:47 ID:FqcVGLxI
乙です。
ホント何でも出て来るなあw
ガンダム、仮面ライダーはもういるから次はウルトラマンでも出てきそうだw

8295名無しの工員さん:2015/05/17(日) 14:40:50 ID:.v1KPbzw
乙でしたー

8296名無しの工員さん:2015/05/17(日) 14:42:23 ID:pQ.LoMw6
D-ウイルスもRウィルスもVウイルス(血界の眷属)も、感染によって遺伝子形質が変わるという意味では
能力発現に差異あるだけで元は同じウィルスって言っても通じるよね

8297名無しの工員さん:2015/05/17(日) 14:46:26 ID:PdNU2Yq2
ムーンレィスはいても宇宙人の恒点観測員はまだ出て来てないね
この上さらに地球が宇宙の犯罪者のヘイブンにされても困るけど

8298名無しの工員さん:2015/05/17(日) 14:47:33 ID:Dn9C5OXY
アンブレラ社のT-ウィルスの出番は無いのかな。

8299名無しの工員さん:2015/05/17(日) 14:47:45 ID:IcLEUP8U
と言うかカンモンで話題に出すなよwww
ドンドン一般人が住めない魔境になんじゃねえかwww

8300名無しの工員さん:2015/05/17(日) 14:49:37 ID:Dn9C5OXY
大丈夫。
裏で流通したり、感染者が密かに抹殺されたり拉致されたりするだけだから。

8301名無しの工員さん:2015/05/17(日) 14:51:38 ID:pQ.LoMw6
実はスカベン世界にはミュータントがけっこういるので実は
弱体化したR-ウイルスは常在菌レベルで既に存在していて
後天的ミューテ―ションを引きおこす原因トリガーの一つだったりしてな。

8302名無しの工員さん:2015/05/17(日) 15:02:58 ID:UwlgrHtg
Rウイルスってまだ確認された並行世界があるだけで
広まっている並行世界はまだない感じかな

8303名無しの工員さん:2015/05/17(日) 15:03:31 ID:00ZTqw9s
やめろください。(震え声
Rウィルス=サンは真面目にSFからファンタジーになっちゃうから自重したのよぉ!?
下手するとスカベ世界でワールドウォーZが始まっちゃうw

8304名無しの工員さん:2015/05/17(日) 15:04:26 ID:UwlgrHtg
おじいさん、世界戦争はすでに起きたでしょ?(スカベ感)

8305名無しの工員さん:2015/05/17(日) 15:06:06 ID:Dn9C5OXY
>>8303
科学的な(屁)理屈が付けば、ファンタジーはサイエンスファンタジーになるんだよ。
ほら略称はSFだw

8306名無しの工員さん:2015/05/17(日) 15:08:45 ID:k/OPJi5M
感染者、ミュータント、人類の三つどもえだ!
(カンモンで)

8307名無しの工員さん:2015/05/17(日) 15:09:19 ID:.iZGGhZ2
>>8303
大丈夫大丈夫、戦車を手刀で割断できる時点でRウィルスも問題ない(本社比)からw

8308名無しの工員さん:2015/05/17(日) 15:12:53 ID:MzQ0CVf6
流石に、エロいだけのミュータントは観戦するしかないな!w

8309名無しの工員さん:2015/05/17(日) 15:13:33 ID:LAyAK2Jw
いやまあ、三つ巴にはならないんだけどね……そんな派手なことをやった時点で本気の本領軍と近衛が満遍なく潰すから

8310名無しの工員さん:2015/05/17(日) 15:16:25 ID:l4ZbbBHM
好き勝手に赫子(東京グール)みたいのを出した上に、別に人間喰わなくても平気としてしまっている
自分みたいのもいるのでRウィルスも別にとは思う。

どの道パラレルですしね!

8311 ◆mxqPi9HkxE:2015/05/17(日) 15:20:51 ID:00ZTqw9s
世界改変したり、AIに自我持たせたり、局所的に時間止めたり巻き戻したり…まぁ、この辺は扱わなきゃいいだけなんですけど。
最低でも「ESP万歳。世界中の人間をオーヴァードにしてやる!」とか言い出す馬鹿が居る世界なんですがw

あー、まぁ、アレですよ。
あんまりかけ離れるようならスカベ世界でやるのは卑怯かな、と。
小心者のヘタレなんですよ、私。ご勘弁を。(汗

8312名無しの工員さん:2015/05/17(日) 15:23:11 ID:.v1KPbzw
>>8301
Rウィルスは原作設定だと世界中に広まってて八割キャリアーって設定もあったはずなんで
DX側の設定上はまんまだったはず
命の危機で覚醒する事が多いから、この世界じゃねえ・・・

8313名無しの工員さん:2015/05/17(日) 15:26:42 ID:.v1KPbzw
カンモンの表設定で出て来たデビルリバースも
実は性能上はリザレクトとそこまで差はないんだよね

そう考えると明らかにヤバいのはワーディングと一部シンドロームの上位能力くらいで
これらも性能をダウングレードすればまぁ・・・
「耐えられない周囲の人間を昏倒させる」だけならアルクでも出来るし

8314名無しの工員さん:2015/05/17(日) 15:28:16 ID:Dn9C5OXY
マスクドヒーロー的世界観で、
ワーディングが存在しない事にすると丁度良いかもよ。

8315名無しの工員さん:2015/05/17(日) 15:28:21 ID:UwlgrHtg
わーでぃんぐってあれじゃね?
精神派をぶつけるっていう感じの結界
IAIなら準科学的に再現してそう

8316名無しの工員さん:2015/05/17(日) 15:29:25 ID:ySBXJPSE
おつー
まあ世界的な影響は実は低いよねレネゲイド
戦闘能力?あのシステムアンチマテリアルライフルのダメージ20(+判定の出目)のところオーヴァードは初期作成でも30~50ほいほい出すよ(

8317名無しの工員さん:2015/05/17(日) 15:29:51 ID:PdNU2Yq2
>>8312
あるPC(AA:まどか)が全世界のRウィルスを吸着する「賢者の石」に変じて
自然感染する可能性はゼロになったので、現存するキャリアーは
ほぼ例の遺跡に関わったあいつらだけって話だったと思う

8318名無しの工員さん:2015/05/17(日) 15:33:02 ID:.v1KPbzw
>>8317
あー、そんな風になってたのか。失礼しました

8319名無しの工員さん:2015/05/17(日) 15:34:21 ID:WbETWmfU
Rウィルスの保菌者が保管サンプルと極一部のみならそう崩壊レベルでも無いような?(人類殲滅PT見ながら)
原作ままじゃなくて都合の悪い設定や能力はない事にしても良いんですし

8320名無しの工員さん:2015/05/17(日) 15:42:05 ID:cjKPdbPs
オーヴァードって近衛の連中の下位互換じゃねと思ってる。

8321名無しの工員さん:2015/05/17(日) 15:46:35 ID:o08e6tnE
オーヴァードのエフェクトって、ようはESPの1種になるから、この世界だとそこまで協力ではないよね
ワーディングも機械やAIには効かないだろうし、肉片すら残らず消し飛ばされたら再生もできないだろうし(ルール上はできるがw)

8322名無しの工員さん:2015/05/17(日) 15:47:36 ID:FqcVGLxI
アレが下位互換って近衛の連中ってなんなのw
マジで仮面ライダー軍団でもいるのか近衛にはw

8323名無しの工員さん:2015/05/17(日) 15:53:55 ID:PdNU2Yq2
一応ワーディングもオミットするからそこまで強くないレベルでおさまりますね!
って書いてた人がゆってたおぼろげな記憶

8324名無しの工員さん:2015/05/17(日) 15:55:38 ID:Dn9C5OXY
手刀でMBTの正面装甲ぶち破る生身の人間が居る。
それが近衛だ。

8325名無しの工員さん:2015/05/17(日) 16:03:23 ID:NWcC7J/A
その気になれば億兆どころではない並行世界の自分を参集させられる人間が居たり
蹴り一発で島を陸に接着させて半島に変えるような人間が居たりするよ(適当)

8326名無しの工員さん:2015/05/17(日) 16:14:46 ID:7gHBpXY.
オーヴァードは上下が激しいからなぁ
それこそライターの代わりができます!レベルのやつとかもいるし
PCレベルのオーヴァードだと考えても……まあ装甲スーツ(ただし再生能力付き)とかそんなもんか?

8327 ◆mxqPi9HkxE:2015/05/17(日) 16:16:26 ID:00ZTqw9s
あー…焼け木杭に火がつきそうなので逃げさせてもらいます。
既に意味もなくネタバレしたくて仕方ないし、これ以上ネタ話してると楽しくなって続き書きたくなるからね!

俺、皆が龍田さんprprとか言いたくなるような話を書きたいんだ…。
あと半ミュータントの少年が娼婦になった幼馴染を身請けする為に遺跡にもぐる話とか、
生きる為に互助会に入ってしまった少年が仲間と一緒に独立する話とかもいいよね…。

8328名無しの工員さん:2015/05/17(日) 16:21:57 ID:l4ZbbBHM
あれ、やる夫と龍田さんも同じ作者さんでしたか。
そちらの方も期待しております。ええ、期待しております。

8329名無しの工員さん:2015/05/17(日) 16:57:48 ID:t3Ut/2io
ここはカンモン地獄なり

8330名無しの工員さん:2015/05/17(日) 17:49:31 ID:piQ8WG86
まあ、脅威が去ればカンモンも魔窟扱いされなくなるでしょ
なぜか優先的に宇宙人とか異世界人とか平行世界人とかに狙われる「日本」みたいなもんだし

8331 ◆QyQVxU6c3Q:2015/05/17(日) 17:59:25 ID:QVmaG5JQ
さてそろそろですし一応、前回のURLをはっておきますね。
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/8225/1426950807/5563-

8332 ◆QyQVxU6c3Q:2015/05/17(日) 17:59:42 ID:QVmaG5JQ
カンモンのクウガの続きです

8333 ◆QyQVxU6c3Q:2015/05/17(日) 18:00:58 ID:QVmaG5JQ
ちょっとお腹が痛いので少しお待ちください…

8334名無しの工員さん:2015/05/17(日) 18:01:22 ID:Dn9C5OXY
今度スレ番指定するなら、範囲は終わりも含めてねー。

8335名無しの工員さん:2015/05/17(日) 18:02:17 ID:ENZeXAH6
>>8330
脅威がさったら新しい脅威が来るだけだろう?

8336名無しの工員さん:2015/05/17(日) 18:02:41 ID:MTogy7Vw
今にして思えば、ダグバ閣下で阿鼻叫喚してた頃はまだ平和だったんだなカンモン(遠い目

8337名無しの工員さん:2015/05/17(日) 18:04:28 ID:6hRL3/Xo
ぶっちゃけ物理的脅威なら他にもっとコワイ所はあるんだが、カンモンの裏は人間の悪意を煮詰めてるからなぁw

8338 ◆QyQVxU6c3Q:2015/05/17(日) 18:05:03 ID:QVmaG5JQ
お待たせしました…

>>8334
次からは気をつけます

8339名無しの工員さん:2015/05/17(日) 18:05:29 ID:.smE6YqY
オカーサーン!オカァーサーン!

8340 ◆QyQVxU6c3Q:2015/05/17(日) 18:05:41 ID:QVmaG5JQ
じゃあ、投下を開始しますね

8341 ◆QyQVxU6c3Q:2015/05/17(日) 18:06:19 ID:QVmaG5JQ
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                              }//////////////ノ 、i:i:}、\丶 `=彡':/ .:/. :}': : }
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┏━━━━━━━━━━┓
  システムメッセージ
┣━━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃まず、男が、ミュータントとなってしまったあの男がどうして東京からこのカンモンまでやってきたのかを話すこととしよ
┃うか。
┃始まりは、先も語ったように彼が所属していたチームの全滅だ。二度目の喪失。彼の人生を彩るものが無くなるのは
┃これで二回目だった。流石に堪えたらしい彼は、トウキョーの住居を引き払い、傷心を癒やすための一人、旅に出た。

┃行き先は未定。適当に大きな都市を渡り歩いたり、道無き道を無理矢理駆け抜けたりと相当無茶な旅をしていた。
┃しかし、なぜだか旅は順調。特に変わった事も無い、起伏にも潤いにも欠けた旅となった。


8342 ◆QyQVxU6c3Q:2015/05/17(日) 18:07:40 ID:QVmaG5JQ
                                   / ` ‐-  ._  ヽ {/
                                   }        `ヽ  }
                             /  ` ‐- 、  ヘ /
                             ヽ >、__  \ノ
                             /.:::::::::::::::`ヽ _`)
                            /‐ -  、:::::::::::::|
                           /____     ` 、:::: l
                          /.:::::::::::::::::::` 、   ヽ |
                             /.::::::::::::::::::::::::::::::::. \ ノ|
                        /´ ̄ ̄ `   、:::::::::::::::::::::!
                      , ´ ̄ ̄ ` 丶 、`丶:::::::::::::|
                      /       r ┐ `丶 ヽ:::::::|
                     ' / ̄ ̄ ̄} } } f⌒) ヽ 〉.::,'
                    / コ r (`ー'´  '┐´  //:.::/
                         '  }_  ]-‐'  ¨¨7   //:.::/
                        /  ト-'  /`-‐ .二イ  //.:::/
                    /{ノ / `‐ァ' └┐ //.:::/
                    ヽ_/    `{  { ̄ //.:::/


┏━━━━━━━━━━┓
  システムメッセージ
┣━━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃旅の最中、男も生傷と塞がらない傷を刻まれた心をどうにかするために色々としてみた。
┃高い娼婦を抱いてみた。通りすがりの下衆を適当に始末した。けれども彼の乾きは癒やされなかった。
┃誰かこの乾きを潤して、寂寥を満たしてくれ。
┃祈る神など居ないのに、そう祈りながら彼は腐った目で、背を丸めて歩く。
┃そうして、ここに、カンモンに男は辿り着いた。
┃次に行くのは、南にするか、西にするか。それともここに留まるか。
┃唯一の好物である安酒を傾けながら、彼は思案していた。


8343 ◆QyQVxU6c3Q:2015/05/17(日) 18:08:15 ID:QVmaG5JQ
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    :::::::::::::::::::::::::::::::::::::: /                  ,;), :;.(;;;ヽ ”、 カ
    :::::::::::::::::::::::::::::::::::::/             :;.ノ;;) ”、、;;;;;    フ
    :::::::::::::::::::::::::::::: : /              : ”    ヾ     ッ


┏━━━━━━━━━━┓
  システムメッセージ
┣━━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃だがまあ、皆さんご存知の通り。
┃答えを出す前に、男は、三度目の地獄に叩き落とされた。今度は、喪失からの心的地獄ではなく、彼自身が地獄へと
┃真っ逆さまに落下した。
┃この世の地獄、人の妄想と想像を凌駕する痛みが彼の全てを侵し、しゃぶり尽くした。
┃結果、男は異形へと変貌を遂げてしまう。


8344 ◆QyQVxU6c3Q:2015/05/17(日) 18:08:50 ID:QVmaG5JQ
                                      __
                                      :::::::::::::::::::`ヽ
                                     /:〃{::::::::::::::::::ハ
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                                     {:::Y⌒ヽ 。Y⌒ヽ:::|
                                 Ⅵ: : : : l .{: : : :}::′
                                  r‐廴_」__廴 ノ/
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                           /⌒ヽ  \\マ} {//| |  |   `ヽ
                             /      ',\   `ー<:::://  .∧    ,
                            ′   -=彡} >‐r<::) ヽ   /  ',
                          「 ̄     _.ノ〃ヽ:::ヽ::}、`ヽ}/    |、    }
                          └=T ̄/  { | |:::し}し}::」」   }      .|:::>=イ
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                               V乂    /       .人    /|:::::::::::::∧
                               ̄ `¨¨´ { ̄ ̄ ̄ ̄ /   ̄ ノ .!x=ミ:: ∧
                               |     { ̄ ̄ ̄ ̄厂 ̄ ノ /    ∨::}
                             \    廴___ r──r< ヽ     ∨
                               |::::>─  r──ヽ  ヽ } } }   _ . ´
                            r=ニ}─r<二 フ/::::: \__/=イ─
                            | }  l_.|== (く///::/::/|__{ :|
                            ゝ─イ:::::::> . __{〈:://::::Yノ
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  システムメッセージ
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┃変貌した――というよりも、在るべき姿に回帰した、というのが正しいかもしれない。
┃あれこそが彼の本当の姿で、今まで、人という皮をかぶって、人を演じていただけなのかもしれない。
┃与えられたものを失い続けた悲しく哀れな、寂しがり屋の末路で、男に相応しい姿があの異形の姿なのかもしれない。

┃と、そんな戯言は捨て置いて、今、件の男が何をしているかといえば――。


8345 ◆QyQVxU6c3Q:2015/05/17(日) 18:09:26 ID:QVmaG5JQ
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                  ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄
                   ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄
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                  ─────────‐|  関 門 の 宿  │─────────
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                    | |;;| ̄ ̄ ||三三三| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄|三三三||:    | |;;|
                    | |;;|  歓 ||三三三|千_|客_,,ノ万__,ノ吊__,,|三三三||:    | |;;|
                    | |;;|  迎 ||三三三三||:::::: ::: :: :::: :::∧__||三三三三||:    | |;;|
                    | |/| ま .||三三三三||:::::: ::::::ラッセ(゚∀゚||三三三 /:: :::::::::::::| |;;|:::::
                  | ̄ ̄|  | .く ..||三三 ∧∧:::::::::::: :: :::::::(  ||三三三|| ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄
                  |    |  | り ..||三: /⌒ヽ)::::::::::::::: ::: ::| |||三三三||  |    |    |
                  |    |  | 様 .||三::/三. U||::::: :::::::: :: : (_(||三三三||  |    |    |
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                            三三
                           三三


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  システムメッセージ
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┃男は自らが借りた宿の前、ジョセフ・ジョースターという爺さんが宿主をしている宿の前に都合良く合った路地の陰に
┃忍んでいた。
┃流石にあのままで隠れているわけではない。路地から裏の通りに出た彼は、道端に捨てられていたゲロ臭いボロ布を
┃体に巻きつけて、目立つ異形の姿を隠している。
┃男の視線は宿に固定されていて、人の出入りを見つめていた。
┃やはり、人通りが多い。
┃宿屋が営まれている通りだ。人の出入りは激しくて当然。通りの人が多いのも当たり前だろう。


8346名無しの工員さん:2015/05/17(日) 18:10:38 ID:MTogy7Vw
末路の先で最初に考えることが「身分証明と宿の荷物どうしよう」な辺りこいつも大概であるw

8347名無しの工員さん:2015/05/17(日) 18:11:44 ID:.smE6YqY
パニクりまくるよりはよっぽどいいな! >>身分証と荷物

8348 ◆QyQVxU6c3Q:2015/05/17(日) 18:12:34 ID:QVmaG5JQ
                                                    /:::::::::::::::::\
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                                                    |      } )
                      r-‐‐- 、                        ヽ    /.|/
             -‐‐┐    {:::::::::::::::::}                    __   \_/ |  r―‐- 、
             ::: : {¨',     ({.:::::::::::::::::}                       /::::::::::|/ ̄`‐---‐´ ̄\:::::::::}
             ::: : }_'ノ    ヽ:::::::::::/                   |:::::::::::::: |.           /ヽ:::::|
              =r'〉 \⌒ ___r==┐              ,-‐‐、  ゝ::::::::/ヽ|          /  ∨
              |¨ ̄\ v  ̄   ̄ ̄\/⌒ヽ/⌒ヽ/⌒ヽ . {:: : / }⌒'.__r=={   |           |    |ニ、
              |     /. }      |/. |/⌒ヽ:::::::::::: . /⌒ヽ}-┘ノ  {|.  |   |           |    |
                ノ . \/  |      |  |.::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ̄ ̄\/⌒ヽ. !____|           |__|ニニ
                     7 ̄|      |____}::::::::::::::::::::::::: : ∧      | ̄ | }. |  |         |  |
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                     |      | | |:::::::::::::::::::::::::: : ヽ|     r===ih |. |  |         |  |
              ======={.        |/ /.:::::::::::::::::::::::::::::: : |    〔二二}i:」|. |  |         |  |二二


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  システムメッセージ
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┃しかしだ。男はその人通りの多さを掻い潜るやら忍びこむやらなんとかして、自分の部屋に辿り着かなければならない。
┃夜中に忍び込んでも良いが、この辺りでそんな無茶をやらかすのはそこそこに勇気がいる。
┃軍人共の相手なんざこっちからごめんだし、なにせこの辺りは本領軍が居る。運が悪ければ非常に面倒くさいとやりあ
┃う羽目になるかもしれないと考えが浮かんだ時点で男は忍び込むという選択肢を除外しそうになった。
┃何が悲しくてあの化物共とやり合わなけりゃならないのだ。というのが彼の弁である。


8349 ◆QyQVxU6c3Q:2015/05/17(日) 18:14:36 ID:QVmaG5JQ
   \   _>---- .、
    >´         ヽ、
  <__           _ノ、
        > 、-----‐‐ ´::::::ヘ__,,,,,,,,、_  ,--,- 、__
          > 、___, -'; ; ; ; ; ; ; ヽ  ̄ ̄`ヽ ヽr 、_ゝ
  ----     ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ゙i     } .} }; ; _ .}
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          ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ノ _,-<ニソソ-'-'
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                                        {; ; {{; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;ヘ    ',.', ヘ   \; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;
                                        ヘ; ;ヘ; ; ; ; ; ; ; ; ; >'\_  ',',  ヘ  \ ̄`-ァ、; ; ; ;
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  システムメッセージ
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┃男がここまで、自分の所持品に拘るのにも理由がある。
┃実際、今の体なら、武器を持たずともスカベンジャーとしてやっていけるはずだ。
┃なにせ、この状態でも人間を軽く上回る。握った拳はコンクリートを軽々砕き、蹴りは自動車一台くらいなら蹴り潰す。
┃それほどのスペックだ。恐らく、彼が今まで稼いだ金なら、暫く遺跡に潜り続ければ必ず取り返せる。
┃何、別にこの辺りじゃなくてもいい。南に行けば楽しい戦場が待っている。そこで思う存分に力を振るえば良いのだ。
┃その場合、スカベンジャーではなく、マーセナリーになることなるだろうが。


8350 ◆QyQVxU6c3Q:2015/05/17(日) 18:15:23 ID:QVmaG5JQ
                                                i        ゙i i
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             ,- 、__                                ヽ       //
             i'''''‐-、` ヽ 、                             `ヽ、,,,,,,,-‐''´
             ヽ   `ヽ、 ゙\
               `ヽ 、  ゙ヽ、〉
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                                     i ヽ、   \
                             ,,,-‐'''''‐- 、   .ヽ ヽ 、   ヽ
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                        i         j、    `''‐-二フ'
                        i、         ij
                           ヽヽ、      //
                            `ヽ、、___,-'/                      ,==、───---,,,,,__
            ,,-''''''ヽ-、___      _,,--'''''''''''<            ,,,,,‐- 、       i‐-`_'''''''''''‐----‐‐''''i
          /    j .j───'''''i   /´,,,-‐'''' ゙̄ヽヽ- 、         .i 〈   ` ヽ、    i‐-,,,_ ''''''''''''''''''''''''''''''i''
        /     ./ ./ ̄ ̄ ̄ ̄i / /      // 'ヽ、\ニニニニニi‐‐-ヽ ヽ     ヽ    ̄i_ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄''''''''''i
      i'     / / ̄ ̄ ̄ ̄jj ヽ〈_   ,,,-''‐-ji. i  ゙ヾヽ──j j二 >-ヽ-‐‐‐‐‐゙─、   i二二二ニフ ̄ニフヽ
    /二>-‐''''' ̄二二ヽ ̄ヽ二二二'''''<二二-===========-i二二二二i,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,i,,   i二<-‐‐''''''''´ ,,,-'''
    -‐‐i'´,,-''''´ ̄ ̄ ̄ ヽi ̄‐、 ` ヽ 、`''''ヽ、i二j、____,,,,,,,,,,j-、-‐‐‐‐‐‐i‐------------i=ニニi─ゝ---‐<ニii-‐‐
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   ニ二''ヽ‐--‐'''''j二二二二二---‐i  ヽij二二i____,,,,,,,,,,j二二二二二i_____,,j‐-,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,j_,,,,,


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  システムメッセージ
┣━━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃そうした方が効率が良いのは、男も知っている。今の自分にそれだけの力があるのは、試したから分かっている。
┃それでも男がそうしないのは、理由があった。
┃預けている武器はこの際、別に良い。身分証もどうにかなる。
┃ただ、金は取り戻したい。あれはチームで集めた金だ。自分だけの金じゃない。
┃自分の都合で捨てていけるものじゃない。


8351 ◆QyQVxU6c3Q:2015/05/17(日) 18:16:06 ID:QVmaG5JQ
                    ,、 ,ィ, rァ...-7ィ -z
                 ト.、|ヽ':::`:':::::::::::::::::::::::::::::´ヽ、
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           /Y ! !  Y「{ツi  ___`"    _,_コ:r/ヽ:::::::::ト               //: ̄ ̄:`:´-― 、\
            / ;ィ//   r=チ/'⌒ヾ.,_;=''"  !;! 〈ヘ 〉::::/`                  //: : : : : : : : : : :   . \ヽ
          //ノ /   {!:r'"__ヽ;;;;;;ノ'´     ノ:|/ r/:::::/               //: : : : : : . , : : : : . : : : : :.\、
         // 〃//`!  j``' `  ̄     ミ、_,/ ^`{                /: : : : : : : : : :/: /.::.::.ヽ: : : : : : :. \
          / // // ノ  〈ヾ-―---一'   ミ|``/   !             /.: : : : :/; : : :./! /^V^、: \: : : .',: :..丶
       /′ / / /     ヽ           、シ" /   l            /:: ./: //: :.//: /     \::\: : l: : : }
      /   ノ/  /      ',       /   /   ,. -'ヽ           |: : l:: //:/__//     __\ : : l : : |
     /   /′ /        ',     /   / ,. ‐'´   〉ー-、         |: : ..l //´ ̄`     ´ __ `\: :}: :./
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   r!、_,.ノ   _ノ                l  ,.‐'´     /:::::::::::::::::          |〈  、 ┴┘       └┴'   l ノ|
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  システムメッセージ
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┃あれは、チームの仲間達が、それぞれの夢の為に集めた金だ。いずれはスカベンジャーを辞めて、夢に向かっていく
┃為に集め続けたものだ。
┃自分の様な、夢の意味も、持つ理由も、何も分からない様な人間の都合で無くしていいものじゃない。
┃仲間が居なくなってしまったとしても、だ。
┃だから、取り戻さなきゃ行けないと男は思うのだが……。


8352 ◆QyQVxU6c3Q:2015/05/17(日) 18:17:11 ID:QVmaG5JQ
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  システムメッセージ
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┃……どうしようかねえ。
┃怪しまれない、というのは良い。別にその辺は男としても良かった。ただ、話し掛け、要件を言えば怪しまれるのは
┃間違いない。憲兵を呼ばれる可能性もあるという可能性を考慮すると、やはり正面となると難しい。
┃となると夜闇に乗じて、というのが今一番可能な手段だが……セキュリティやらがどうなっているのか解らない以上、
┃博打要素が強いのは否めない。
┃唸り思案を巡らせる男だが、どうやら名案は浮かぶ気配が無いようだ。
┃時間ばかりが過ぎていく。そうしていく内に、太陽は丁度、頂点まで登っていた。


8353 ◆QyQVxU6c3Q:2015/05/17(日) 18:17:33 ID:QVmaG5JQ
           、: :\: { ,ァ'" /⌒ヾ\        丶-----/ 、:/: : :/:/.: : :/: : : : : |
           :l\: :{ 〃  /:{ /_,ノ:ハ            ァー=ミ∠/j\:/ /: :/:/ : : : : : :!
           :|ヘli` {{  {:::::{;;;;;;;}::::}        /  /⌒ヾ\ イ:>:': : :/:/ : : : : : : |
           :|  |    V:::/ }0:/         /:{ /_,ノ:ハ l|/: : :/.:/ : : l: : : : :|
           :|ノ |ハ  ,、 ゞ こt/  l|====ミメ、,  {:::::{;;;;;;;}::::} リー:/: / : : : | : |: :|
           :|丶| {{ ______ 〃    〃  V:::/ }0:/ /: /: : : : : : :!iN: :|
           :|\| ` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´   /  l|   ゞ こt/-=彡ヘ |: : : : : : : | | |: : |
           :|: : |                ヾ. _____ 〃_//!: : : : : : : l | |: : |
           :|: 八                 ` ̄ ̄ ̄ ̄´'  /: | : : : : : : // |: : |       あ、あのぅ……。
           :l: : : :ヽ           r― 、          /"´: : : :,': : : : : :.:// |: : l
           :∨: : {: :\       `こー'             /: : : : : : ;: : : : : :.:// /: :/
           : :V、: |ヽ: : :丶、               イ : : : : : : ;: : : : : : // /: :/
           : : :V: | }: : : : }>         _,. イ.: : :/}: : : : /: : : : : :// /: :/
           : : : :V ': : /: /   ≧ァー=ニフ~´: : :./|: : / /: ://: : : : : :// /: :/
           \: : ∨: ://         /: : l: : :, !: / // /: : : : : :// /: :/
           ≧二ニ <          {: : : |: : { V  /'  /: : : : : :/ /: :/
            \//\ \ __      | \」_: :丶. _   /: : : : /  /:/
              \/ \ \ \     / | |/∧\  ノ : : /   /


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  システムメッセージ
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┃そんな男の前に、一つの転機が訪れた。
┃物陰に隠れた男に話しかけきたのは一人の少女。年齢は十歳辺だろうか。眼鏡を掛けた大きな瞳に整った顔立ちの
┃少女だった。


8354 ◆QyQVxU6c3Q:2015/05/17(日) 18:18:41 ID:QVmaG5JQ
     / 〃  /   :/ :/          \ \   、      \     ',ヽ
    /  〃   l  : :;l: /            丶: ヽ:  ヽ    k   ヽ    lヽ\
   / //l|:{  :i!  : :| |              ヽ: :|ヽ: |: :   l:|    l    |  ヽヽ
   ' // :l|:.'  : :',.  : :N                    |: l }:.∧: :   l:|  :. l:    :|   l |
   ' / : :l|: :', : ::',\ :_:', \              j:/ j/ } _  ,:リ   | |:   |   l |
  ; ,' ! :ヾ: :\: :',|´\:≧=ー--一'    ヽー--=≦二/' ̄|: : //   | |:   |   l |
 l | l : : :\: :\lヽ〃/⌒)`ヽ\       //⌒)`ヽ`Y/|  :   :| |:   |   l |
 | | | : :l: : : : : : :lー{i l^ナ;;;;}:.:|         l^ナ;;;;}:.:il l}ー'|  :   :| l  .:  !   !:|
 | | | : :|: : : : : : :r‐-――::- i    r-―:-――: ‐! | .:   ::! / .:  ,'   j:;'
 | | | l: |: : : : : r「! 、ゞニ斗'   |     |    ゞニ::ン ノh._」 : :  . ://: ::  /  〃
 | | | |: !: : : : : `l|  ` ̄ ´  l|-―‐-l|    ` ̄ ´  l|´ ; /:  :/l: : : :  ,   〃
 | | | |: : : : : : : : :ト========='' j   丶===========' / /: : .://: : : : /  〃
  l | ', ',: : : : : : : : :l         ’               / /: :  //: : :/: /  〃     喋れないのかな……?
  ∧ V.∧ ,: : : : : : : 人                    / /: : :.:/´ : : /: : /  〃
  ∧V  ヽ\: : : : : : : :\      _            /〃: :/: : : :〃 : /  〃
    ヘV   `\: : : : : : : :> 、   ー ̄`      //: /: : : ://: /  /'
     ヽ、     \: : : ト-―-、≧: 、       . イ´/: イ: : : :/ //  /
        \      \: ゝ   )ノ: : }≧ァ=<   イ´:、: :.:|-‐'´  /´  /
           , -‐…ー、--、∠/ノ         ヽ: :\:{
         /      \ \\ー- 、        ̄}`T¬ー-、


┏━━━━━━━━━━┓
  システムメッセージ
┣━━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃急に話しかけられ、言葉に詰まる男は、ふと疑問に思う。
┃そういえば今の俺は話す事ができるのだろうか、と。身体能力は試したがそれは試していなかった。
┃なんせ今の顔面には口なんてものは見当たらなかったから開かないものだと思い込んでいた。口らしきものはあった
┃が開くのだろうかと、口を開いてみる。
┃……どうやらしっかり開いているらしい。顎を動かす感覚と手元に持っていった手が口の中で舌に触れた感触を伝え
┃てくれる。
┃とまあ、詳しいことはまた後に置いておいて、男は、こちらに誤解を抱いたらしい少女に取り敢えず返事をするため、
┃口を開いた。


8355名無しの工員さん:2015/05/17(日) 18:19:04 ID:LYPRGJEk
ふむ

8356 ◆QyQVxU6c3Q:2015/05/17(日) 18:19:30 ID:QVmaG5JQ
                  , -―――- 、
                 //  __ -、ヽ
                / /  /:::::::::ヽ ヽ |
                |/ /:::::::::::::::::\ ヽ|
               / /|:::○::::::::::::○:::ヽ ヽ
              〈   |::::::::::::::::::::::::::::::| l  l              ああ、ごめんな。
              ヽ  ヽ::::::::::::::::::::::::ノ/ /、
             , -lニ `-  ヽ/- ニ/ /-L 、
           /   ヽ`ヽ`>    /   ,-, ヽ            ちょっと考え事をしてて返事が遅くなった。
          /  __  ヽ ` ヽ _ - '   //   ヽ
       , - '  ̄   \ ヽ       / /     ヽ            すぐに退くから待ってくれ……。
       _/-==、    ヽ ヽ     / //  ,-- ヽ_
     /      \    \ ` ‐ - ‐'  /  /    -、|
     ,| / ̄\    ヽ    ヽ     /   /  /    ヽ
     V    \   \    `―--/  / /   /  ̄ヽ/
    /        ヽ   ヽ    ̄ ̄   /   /     ヽ
   /         /` ヽ ` ―――=´   / |        \
  /         /    ` ―――― ' ´    |         \
 /          /                  |          \


┏━━━━━━━━━━┓
  システムメッセージ
┣━━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃そう彼女が話しかけてきたのを解釈して、路地の暗がりから宿の方に、通りへと男は出た。
┃陽の光が眩しい。目を細めて空を見る。ああ、もうこんな時間だと内心で呟き、恨めしそうな視線を宿の方へと向ける。
┃いっそのこと、突撃してみるか――? とどこか自暴自棄な思考を動かしながら、ちらりと先ほどの少女に顔を向けた。


8357 ◆QyQVxU6c3Q:2015/05/17(日) 18:20:23 ID:QVmaG5JQ

                        ,  " ̄`´ ̄ ̄ `丶、
                       /      , -―-、 \
                      /     /⌒       \ ヽ
                    / /  /   / /\ 、     ヽ ヽ
                    / /   /  / /l/   ヽ\、ヽ  ', ',
                   ,' /   /   { /       \|   ', ',  いえ、そこを通りたいってわけじゃなくて……。
                   l |  ,   !人!__ ノノ  ヽ _jl |  l l
                   | |  | |  |{ 〃穴ミ   〃穴Y !  | !    えーと、お兄さん……かな?
                   | | | 从  !」j {ー'i|    {ー'i| |  j |
                    乂从 乂. ', {!  ̄ ̄}ー‐{ ̄ ̄l| ,' / jノ
                       `≧ >ト  ̄ ̄  _ '  ̄ ̄ノイ/ /                ……ああ、それで合っている。
                       彡イ⌒Tl≧ く__ノー=≦ミ
                            |  l/⌒,ニX¬、|
                            | /{ __ノ|:|〈 __)、
                        八_/  |:| {__,ノ      うん、それならよかった。
                         r┴ァ ̄ 「 「 ┴i
                         / ̄   」ノ_  ̄ヽ        それで、お兄さん、何か困ってるの?
                         ヽr----‐十ー--イ
                          ` ̄「 ̄冂 ̄「´


┏━━━━━━━━━━┓
  システムメッセージ
┣━━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃どうやら男の雰囲気を感じ取ったらしい少女は、彼にそんな事を言った。
┃敏い子だと男は思った。確かに困っている。確かに猫の手でも借りたいところだ。
┃だが、彼女に何か出来るとは思えない。それに会ったばかりの他人に何かを任せるほど男は他人を信じていなかった。


8358 ◆QyQVxU6c3Q:2015/05/17(日) 18:21:00 ID:QVmaG5JQ
                  ,ノ":\
                  /  :;i'  \
                /   ..::,'__ ::. ヽ、
               ,ノ  ::;ノ:::::\::.  ∧
                 /  ,/:O:::::::0:\.  ,〉
               \ \::::::::::::::::::/::r<        ――――いいや、何も困ってない。
              /:.ヽ. `ヽ、:::/ :'´:: :\
             /   /   ゛|     | ./ ハ
            /   | /    |   .. | .;/ |          強いていうならば、あまり知らない人に話しかけるのは
             |   |'      |   ::..Y:  |          止めた方がいいだろうな。
              |   .|ノ    |     ::|::  |
          ? |   |      |    :|:   |
          ? |    :|:      |     :|   |
            |     |     l     :|'   |
            |    |     |     |    |
             |____|          |___:|
            {  rュ,〉    ∧、   〈_rl  }
            ト-'´     /;∧:|    └'´


┏━━━━━━━━━━┓
  システムメッセージ
┣━━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃だから首を振って否定して、彼女の心遣いを無下にした。
┃そのまま、男は少女に背を向けて、通りを歩いて行く。
┃遠のいていく宿屋に後ろ髪を引かれながら、目を逸らした。
┃夜に忍び込むか、これから突撃してどうにか誤魔化して中に入るか。


8359 ◆QyQVxU6c3Q:2015/05/17(日) 18:21:37 ID:QVmaG5JQ
                       , <  ̄ ̄>、
                      /        \
                   /            \
                 ′            ヽ
                 |              }
                 |             ノ
                  /¨≧s。.     .。s≦ ̄>、_           二択、か……。
                , <ヽ    `¨¨¨¨´     。s≦`ヽ
             /             > ´     ヘ
               /                      }、          …………嫌になるな。
             ,ィ           --─ '' ´        >、
          { 、   \                     , -、/
              ヽ!\   ヽ              /   /: : |
           | : : ヽ                /  ./: : : : ヘ
            !: : : :/ヽ       __..> ´> ´!: : : : : : :ム
              /: : : /  ` <_____.。s≦ マ ム: : : : : : : :ヽ
          /: : : /      }: : : : : : : : : : : {   マ ム: : : : : : : : ム
            /: : : /      i }.:: : : : : : : : : : :',    ', ヘ: : : : : : : : ム
        /.:: : :,'         }ノ: : : : : : : : : : : : マ   }  ',: : : : : : : : :ム


┏━━━━━━━━━━┓
  システムメッセージ
┣━━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃溜息が思わず溢れていた。
┃それくらいしか選択肢を見出だせない自分に嫌気がさす。それと同時にこんな状況に陥れたあの女への怒りが込み
┃上げてくる。
┃さらに背中を押すような強迫観念にも似た使命感に思わず歯を砕きそうなまでに力を込めて歯軋りをした。


8360 ◆QyQVxU6c3Q:2015/05/17(日) 18:22:19 ID:QVmaG5JQ
                         : : : : : : : :   '、
                     : : : : : : : : : : !、: : : :  ' ,
                 : : : : : : : : : : : : : : : : : \: : : : 丶
              : : : : : : : : : : : : : : : '"´: : : : : : 丶 ‐、 'i,
                    : : : : : : : : : : : : : : : : /{___j,r |ヽ、
                     : : : : : : : : : : : : : : ヘ   '、: :| ,`丶、
                       : : : : : : : : ,.-'"´ ',  ヽ、|_/_   ',
                    : : : : : : : : : : r : : : : . ',  \´    i
                      : : : : : : : : : : : : : : : ヘ         |
                        : : : : : : : : : /. : !           !
                         : : : : : : : /. : : l         l
                    : : : : : : : : : : : : : /. : : : l         l
                      : : : : : : : :ヽ_ノ. : : : : ',         _',
                   : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ',        `ヽ、
                        : : : : : : : : : : : : : : : l'、         `丶、
                   : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : '、ヽ          `''‐-、_
                              : : : : : : : : : : : ヽ             `丶、
                              : : : : : : : : : : : : : : ヽ、


┏━━━━━━━━━━┓
  システムメッセージ
┣━━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃そう怒りを募らせる男は纏っているボロ布を引っ張られて、足を止めた。
┃スリ……なわけがないか。と自分の今の姿を思えば、そんな奴が寄ってくるはずがない。
┃では誰だ? 疑問符を浮かべながら男が振り向けば――。


8361名無しの工員さん:2015/05/17(日) 18:22:20 ID:.smE6YqY
……宿の人間に荷物の内容説明して確認してもらえば本人か、少なくとも荷物の内容を教えられた人間だってわかるんじゃなかろうか

8362 ◆QyQVxU6c3Q:2015/05/17(日) 18:23:29 ID:QVmaG5JQ
              / 〃  /   :/ :/          \ \   、      \     ',ヽ
          /  〃   l  : :;l: /            丶: ヽ:  ヽ    k   ヽ    lヽ\
         / //l|:{  :i!  : :| |              ヽ: :|ヽ: |: :   l:|    l    |  ヽヽ
         ' // :l|:.'  : :',.  : :N                    |: l }:.∧: :   l:|  :. l:    :|   l |
         ' / : :l|: :', : ::',\ :_:', \              j:/ j/ } _  ,:リ   | |:   |   l |
        ; ,' ! :ヾ: :\: :',|´\:≧=ー--一'    ヽー--=≦二/' ̄|: : //   | |:   |   l |
        l | l : : :\: :\lヽ〃/⌒)`ヽ\       //⌒)`ヽ`Y/|  :   :| |:   |   l |
        | | | : :l: : : : : : :lー{i l^ナ;;;;}:.:|         l^ナ;;;;}:.:il l}ー'|  :   :| l  .:  !   !:|
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        l | ', ',: : : : : : : : :l         ’               / /: :  //: : :/: /  〃
        ∧ V.∧ ,: : : : : : : 人                    / /: : :.:/´ : : /: : /  〃       困ってますよね?
         ∧V  ヽ\: : : : : : : :\      _            /〃: :/: : : :〃 : /  〃
          ヘV   `\: : : : : : : :> 、   ー ̄`      //: /: : : ://: /  /'
          ヽ、     \: : : ト-―-、≧: 、       . イ´/: イ: : : :/ //  /
             \      \: ゝ   )ノ: : }≧ァ=<   イ´:、: :.:|-‐'´  /´  /
                    , -‐…ー、--、∠/ノ         ヽ: :\:{
                  /      \ \\ー- 、        ̄}`T¬ー-、


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  システムメッセージ
┣━━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃先ほどの少女が居て、男を見上げていた。
┃何をしに来たと怪訝に見てみれば、こんなことを言い出したものだから男は返す言葉を失った。
┃どこか憐れんでいるように見えるその目に、少しの苛立ちを覚えながらも男は口を開く。


8363 ◆QyQVxU6c3Q:2015/05/17(日) 18:24:10 ID:QVmaG5JQ
                           ィ:=キ::::ミ::ニ 、
                        /     :.    } ` 、
                           x       }    ,:   `.
                        , :          ,:   ,:    .
                     /        .,:    {:
                       /        ,:     :}      :}
                   ,:          ,:     /     i
                    /           /    /      }
                       ア     ,ァ:ニ:ニ:≧s:、 :/       :
                  {     !: : : : : : : : : : ヾ、        :
                       !       |: : : : : : : : : : : : :ヾ、       :
                  i     i: : : : : : : : : : : : : : : :` 、    .
                     ‘     ム: : : : : : : : : : : : : : : / : :.   :}          ……餓鬼にやる相談料はねえよ。
                  >       ヾ: : : : : : : : : : : / : : : `、:/
                    { ヾ      `: :、: : : : : : { : : : : : : :}            他を当たりな。
                  !          ≧、: : : :|: : : : : :/ノ
                  ,.ィ   ヾ _     {;}   :}=ニエ=ェrニ三/
               ,.ィ            l}   ! :{x} :/  } {
               ,.ィ               ,:シ    ,: ,述},:  /   :\
            ,ィ                シ     ,: 去 !  {     ` .
         ,ィ  ≒          ≠      :!:!:出 !   、       ` 、
       {=王 ニ =:、      ≠       :!:!:出=:{    \     / :.、
       i        ム   ≠           !:!:出:=:!     ヽ   /   }
       :          }:≠           !:!:出=!       ヽ /    !
       :}         !            :!:!:出=!       !{     :!


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  システムメッセージ
┣━━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃一々取り合うのも面倒だからと男は適当な事を言って、その手を振り払い、立ち去ろうとする――も、また握られた。
┃見下ろせば抗議するような少女の瞳がある。
┃なんだこいつと思い、男は先よりも強く振り払おうとして、止めた。
┃此処が何処なのか、それを思い出すと男は溜息を零した。


8364 ◆QyQVxU6c3Q:2015/05/17(日) 18:25:02 ID:QVmaG5JQ
                           _
                          ::: ´: : : : ` :..
                    ,  ´.:: : : : : : : : : : : :丶
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                 /: : : : : :///////丶: : : : : : : : : : : .、
                   /: : : : ///////////丶: : : : : : : : : : :!        (なんだよ一体……)
               /: : ::///////////////ハ: : : : : : : : : :|
              /: ::///////////////////丶: : : : : : : |
                /: :///////////////////////ハ: : : : : :!
             {: : {/////////////////////////ハ: : : : l
             l: : ∨/////////////////////////ハ: : ::l!     俺が困っているだって?
             l: : ::∨//////////////////////////: ::/l
              ゙:.: :::∨////////////////////////: : ::ノ     お前は一目でそれが分かるのか?
               ゙_: ::∨////////////////////:/: /l
             f´:k: : : ∨//////////////////: : : : : : :丶    そりゃ面白い。何で困っているのか当てて見てくれ。
             !: : : : : : :∨////////////////: : : : : : : : ::イ_
             ノ: : : : : : : ::∨./////////////: : : : : : : : : : : : :丶
             <: : : : : : !: : : : :.∨//////////: : : : : : : : : : : : : : : ::...
      ,...:≦: : : : : : : : : : 人: : : : : :∨///////: : : : : : : : : :/: : : : : : : : : \
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  システムメッセージ
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┃よく分からないのに絡まれたものだと男は内心で嘆息を吐く。正直な所、適当に振り払って今夜忍び込む算段でもし
┃ておきたい所だというのに、なんでまたこんな子供に絡まれて足を止めなきゃならないのか。
┃嫌気が差す。苛立ちが募る。思わず口を突いて挑発めいた言葉が溢れてくる。
┃子供に何をしてるんだと自己嫌悪が心を苛むのを感じながらも、一度吐き出した言葉は止まらない。


8365 ◆QyQVxU6c3Q:2015/05/17(日) 18:25:30 ID:QVmaG5JQ
          //:/ : : : : \: : : : : : :\: : : : :ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
         〃 /:.:|: : : : : : : :\: : : : : : :\: : : :ヘ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ハ
         / : / : ハ:\: : :\: : :ヽ: : : : : : : ヽ: : :ハ: : : : : : : : : : : : : : : : : : Vハ
          / : /: : :| \ト 、: ヽ: : :ヽ: : : : : : :ハ: : : |: : : : : : : : : : : : : : : : : : :Vハ
        ' : :/l : : |      ヽ: :|: : :l: |: : : : : : : :',: : |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :', ',
       /.: :/: | : : '      )八: :.l: |: : : : : : : ::|: : |: : : : : : : : : : : : : : : : : !: : | ',   その。
       ,': : /.: :|:|: : :',丶‐='"´  )ノヘ! : : : : : : : |⌒\: : : : : : : : : : : :l|: : :.:|',: :|  ',
      ,' / :|: : :!:!:.、: ',  ィァナ卞㍉ノ.|: : : : : : :l: |/⌒ ',: : : : : : : : : : ハ: : : | ',:.|   !   聞こえたんです。
      /; .:|: : 从: \:.}  弋rj  )' _」: : : : : .:.:l: |ヽ   }: : : : : |: :|: :/ }: : ; j/  |
      | | | |: : : : :\:r:n  r≠テ"゙´ | : : : : : : l: |ノ  /l : : : : :|: :レ  jル'    ,'   貴方の心の声みたいな、ものが。
      | | | |: : : : : : /l|  |l     | : : : : : : l: |  /:.:l: : : : : |:/         ,'
      | | | |: : : : : ヽ 丶='      | : : : : : : l: |イ:l : : l: : : : : |           ,'    それで、あの、それで……。
      | | | |: : : : : : : ヽ        | : : : : : : l: | |:ハ: : : : : : : :‘,       /
      | | | |: : : : : : : : 'ー┬-     | : : : : : /|/ / ',: : : : : : 丶:\       /
      | l 乂: : : : : : : : : : :ヽ.     j : : : :.:/ / /  ヽ: :\: : : :丶ミ三彡 /
      | l   \ : : : : |: : : :', :\_ /: : : / /     \:_:丶:\: : : :/ /
    ‘::.    \: : :|\: :.|\|  / : / |         / /` フ¬≦、
      \      \|  ヽj   //:////      / /  / /  \


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  システムメッセージ
┣━━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃訊いてみて飛び出てきたのはなんとも根拠も無く、要領も得ない、酷く下らない戯言だった。
┃男の口から大きな溜息が出た。それから、彼女の言葉に最後まで耳を傾ける事無く、彼は背を向け、立ち去るため
┃に、足を動かすのを再開した。
┃結局のところ、これからどうするのかを早く決めなければならない。そう焦る思考が男の足を早める要因だった。





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