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くろすch Mission192
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あったけど清城バージョンやんけw
694: 名無しのリスナー :2020/03/16(月) 23:09:53
本拠地、清城高校グラウンドで迎えた界皇戦
先発神宮寺が大量失点、打線も勢いを見せず惨敗だった
グラウンドに響く生徒のため息、どこからか聞こえる「今年で廃部だな」の声
無言で帰り始める選手達の中、昨年の最優秀投手神宮寺は独りベンチで泣いていた。
AGBLで手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できるチームメイト・・・
それを今の清城で得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいのよ・・・」神宮寺は悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、神宮寺ははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいベンチの感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰ってバッセンに行かなくちゃ」神宮寺は苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、神宮寺はふと気付いた
「あれ・・・?お客さんがいる・・・?」
ベンチから飛び出した神宮寺が目にしたのは、屋上まで埋めつくさんばかりの観客だった
千切れそうなほどに旗が振られ、地鳴りのように清城高校の校歌が響いていた
どういうことか分からずに呆然とする神宮寺の背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「さやか、投球練習よ、早く行きましょ」声の方に振り返った神宮寺は目を疑った
「ま・・・たぬたぬ?」 「なんだ神宮寺、居眠りでもしてたのか?」
「ひ・・・一二三コーチ?」 「なんだ神宮寺、かってに一二三さんを引退させやがって」
「や・・・山・・・山下さん・・・?」 神宮寺は半分パニックになりながらスコアボードを見上げた
1番:一二三 2番:狸 3番:モブ 4番:モブ 5番:モブ 6番:神宮寺 7番:藤堂 8番:モブ 9番:モブ
暫時、唖然としていた神宮寺だったが、全てを理解した時、もはや彼女の心には雲ひとつ無かった
「勝てる・・・勝てるのよ!」
山内からグラブを受け取り、グラウンドへ全力疾走する神宮寺、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・
翌日、ベンチで冷たくなっている内川が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った
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