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ぶんひな!!−TRPS雑談所その5−
758
:
テナード
◆IPF5a04tCk
:2011/02/15(火) 19:01:46 ID:J8vQx./E0
「何だ、ここ……やけに静かだな」
テナードは不安げに警視庁を見上げた。警官曰く、避難所に最適の場所。
人通りがないのが気になるが、警官の彼女が言うなら間違いないのだろうか。
>「ここ以上に安全な場所なんてないわよー。私が」
>「変ですね、開きませんよ」
>「保障するぇーー?どゆこと!?」
「…………避難所に最適なんじゃなかったのか?」
ドアの前で悪戦苦闘する彼女に、非難の視線を浴びせる。
兎は早くもここからの突入を諦めていた。
>「困りましたね……他を当たりますk」
>≪ヒュンッ、ガシャンッ!!≫
それよりも早く、慈音がガラスを破壊。近くにいたテナードからすれば、心臓に悪い。
>「ガラスの壁になってるなら、一点を突いちゃえば脆いもんよ」
「せめて一言断ってからやってくれ!!」
先が思いやられる。ずんずん突き進む慈音の行動に、早くも胃が痛くなるテナードだった。
* * * * * * * * * * * * * * *
>「ハリケーンでも通ったんでしょうかね?」
「室内でハリケーンが通るかッ!!」
>「何いってんの兎さん、ここは日本よ。台風に決まってんじゃない」
「同じじゃねーか!誰かに襲撃されたんだよ!常識的に考えてッ!!」
中は、何者かによって荒らされていた。
転がる人の山を跨ぎ、はぐれないよう歩き続ける間中、彼はずっとツッコミ続きだった。
「あー、疲れる二人だったぜ……」
彼女らと別れる頃には、一人も二人も一緒じゃねーかというツッコミすら出てこないほど疲弊していた。
心なしかげっそりしたような顔で、救護室を探す。
沢山のドアとプレートが並んでいるが、テナードは文字が読めない。
「お嬢さん、救護室ってどの部屋だ?その……文字が読めなくて」
少女に教えられた部屋に入る。給湯室と共同になっている造りだ。
ベッドに少女を座らせ、テナードは絆創膏や消毒液を出し始めた。
「ほら、足出せ。そのままにしてたら黴菌が入るぞ」
言うが早いが少女の足を掴み、手際よく治療していく。
あちこちが擦り傷や切り傷だらけだ。あそこにどれ位蹲っていたんだろうか。
「……よし、終わったぞ」
治療を終え、椅子の背もたれに身を預け、ぼやく。
「しっかし、待ってろとは言われたものの……なぁ」
テナードには『娘』を探す任務があった。
しかし仲間とははぐれ、見知らぬ所で見知らぬ人間と待ちぼうけ。
手持ち無沙汰とはこの事だ。
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